時代劇専門チャンネルの番組表で「劇場版 新八犬伝 第一部 芳流閣の決斗」というのを発見。「新八犬伝」はNHKの人形劇で、1973年4月から1975年3月まで放送されていました。
「新」というくらいなので、原作は曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」ですが石山透が脚本を担当し新たな話となってます。基本設定はさほど変わりませんが、登場人物の描き方が結構違ってた印象がありますね。私は小学生の頃に原作を子供向けにした本を読みましたので。
当時は、話の面白さはもちろん辻村ジュサブローの人形、各声優の熱演に加え、特にナレーション担当の坂本九の名調子が子供たちに受けて大人気となりました。私は同級生が騒いでたので開始から数か月経ってから見始めたのですが、実際にすっかり夢中になりました。
で、劇場版と聞いて「ほとんど映像残ってなかったんじゃなかったっけ?」と思ったのですが、番組サイトによると「八犬士たちの因果の発端となった伏姫と愛犬・八房の悲劇から始まり、八犬士・犬塚信乃と犬飼現八が屋根の上で戦う名場面「芳流閣の決闘」までを収録している。」そうで、その決闘の場面は劇場版のためにセットを組んで撮り直したのだとか。そこまでするとは本当に人気があったんですね。
実は先週の土曜に既に放送されてたのですが、不覚にも終わってから気づいたので、今週末の放送を録画予約しました。ちなみに、何年か前にそれこそ「新八犬伝」のノベライズも読みましたので、基本設定はわかります。わからない人は予習してから臨むといいかもしれませんね。いずれにしても、あらためて見られるのは結構楽しみです。