頭を低くしてガードを固めて前に出る亀田大毅に対し、左を前に出し亀田の前進を抑えながら距離をとりパンチを当てていく内藤。基本的にずっとこの構図で試合は進んでいった。
それにしても噛み合わない試合だった。
解説者が何度も言っていたように内藤は変則的なスタイルのボクサーらしい。ジャブでリズムを作っていくタイプではなく、相手の予期しない角度からいきなりパンチを当てていく。変則的なパンチなので時にはへっぴり腰のような状態でパンチを当てていっているように見えるのだがアレって効くのかね?パンチ力があるようには見えず相手に合わせていくリアクション型のボクサーなのだろう。と、思っていたら戦績を見ると30勝の内20のKO勝ちがある。この階級で6割以上のKO率はなかなかのものだなぁ。けっしてパンチ力がないわけじゃないのね。
対する亀田大毅だが、元々のスタイルがこうなのか今回は王者対策のためにあつらえたのかは分からないが、作戦としては悪くないと思った。むしろベストな作戦とさえ思えた。惜しむべきは懐に入ったあとにパンチが出なかったことだろう。というか、そこでパンチを出さずにいつ出すのかって話。
得意の左フックとやらも効果的なダメージを奪えず、そもそもメディアが言っているような破壊力があるのかさえも疑われるパンチだった。
まぁ、まともに行ったら勝てないのは承知の上でクリンチで離れ際に当てる気のないパンチをラッシュしてアピールしたり、随所で首を傾げ「全然だよ」と言いたげなパフォーマンスでポイントを取りにいったのだろう。
ボクシングに馴染みのない人から見たらそれが効果的に映るのかも知れないが、それがあくまでパフォーマンスだということは4R終了時点の採点で明らかになった。
このオープンジャッジシステムというのは今回初めて知った。個人的には「どうだろう?」と思う部分もあるが、少なくとも今回は良い方向に働いたと思う。このルールWBCだけのものらしいけど亀田家の試合には必ず採用して欲しいね。
結果内藤が大差の判定勝ちしたわけだが、KO勝ち出来なかった事に対しての批判が出そうな感じもするが、相手がガードをアレだけ固めて手も出して来ないとなればリアクション型の内藤にはKOは厳しいだろう。本人も言っていたようにとりあえず勝ったことを評価するべきではないだろうか。
今回の試合で亀田ブームに少しは翳りが出始めるとは思うが(というかもう出ているのか?)、ここまでのブームを作り上げたTBSは一体どう責任を取るつもりなのだろう。亀田一族不敗神話をこれでもかと煽ってきたTBSに責任が無いとは言わせない。それとも「テレビ的に盛り上げただけですよ」とあくまでエンターテインメントだと主張するのか。
少なくとも今回の一件でオレの民放嫌いに拍車がかかったことは言うまでも無い(;'Д`)ハァハァ
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bonjovi
kouji misima
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