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後立山連峰縦走 2泊3日・2日目 敗退!

後立山連峰縦走・2日目。

1:15 起床

1:30 朝食

この日の朝は、前日仕込んでいた稲荷を食べる。山と酢飯の相性は以前にも書いたことがあるが、今回の稲荷でそれを再確認した。

2:30 冷池山荘出発

暗い中、鹿島槍ヶ岳を目指してテント場を後にする。他のテントではまだ明かりすら見えない。鹿島槍ヶ岳で日の出を見るのならそろそろ起きた方が良いと思うのだけれどね。

4:00 鹿島槍ヶ岳 南峰到着





鹿島槍ヶ岳は南峰と北峰の双耳峰。南峰の方が標高が高く冷池山荘からは近いので、ここで日の出を見る人が多いと思われるが、北峰の方が人が少なくプライベート感を楽しめるのでオススメだ。

4:42 鹿島槍ヶ岳 北峰到着

南峰から北峰へと至る道は中々険しい。日の光が出てきたとはいえ、薄暗い中で進むには危険な箇所だ。この先には八峰キレットが待っているのだが、正直この南峰〜北峰への道の方がよほど危険じゃなかろうかね。

5:03 吊尾根





ここは鹿島槍南峰から来ると、北峰と五竜方面への分岐点だ。本来なら北峰で御来光をと思ったのだが、後に控える長い山行を考えると先を急ぐべきだとの結論に達し、早々に出発。







5:56 キレット小屋







早い時間に出たおかげで、心配していたキレット小屋からの登山者とのすれ違いはそれほどなかった。八峰キレットとはキレット小屋〜鹿島槍ヶ岳の区間だけを差すのだろうか?それともこの先も八峰キレットなのだろうか?その辺りはよく分からんが、八峰キレットはルートがしっかりと明示されていて、危険箇所には鎖も備えられていた。前日に結構なお年のオバちゃん2人組から八峰キレット通ってきたって話を聞いていて、ゆっくり行けば問題無いよとも言っていたのでそれほど心配はしていなかったが、ちょいと拍子抜けした感じだ。だが、それでも危険な事には変わりなく、嫁をここに連れてこられるかと言うと無理だろう。

6:55 口の沢コル





7:19 北尾根の頭











8:34 五竜岳登頂






五竜岳直下の岩場は危険だと聞いていたが、たしかに言われているとおりだった。距離は短いものの、八峰キレットよりも恐いと感じる人もいるだろう。オレ達はこの危険箇所を登ったが、逆ルートで下る人はもっと恐いと思うね。

9:19 五竜山荘到着

冷池山荘を出発して7時間弱。ようやく五竜山荘に着いた。時計は既に9時を回っている。正直ここには9時前、欲を言えば8時半くらいには着きたかった。唐松から先にある不帰キレットの事を考えると、時間に余裕があるに越したことはない。







11:07 唐松山荘到着

まだ午前中で錯覚しがちだが、この時点で行動時間は8時間半。それも大きな休憩は取らずにほぼ歩き通し。今日の予定はこの先にある天狗山荘だが、コースタイムでは5時間あるとのこと。まぁ、コースタイムはかなり余裕をとって書いてあるのでそれよりも早いだろうとは思うが、何せ初めて行く道なので時間が読めない。

ここでオレ達は選択を迫られる。

無理を押してコースタイム5時間と言われる唐松岳〜天狗山荘のルートを行くか、もしくは下山するかだ。唐松山荘でテント泊するという案もあったが、不帰キレットのことを考えると、どうせ行動開始は日が出てからということになる。そうなると翌日猿倉に下りる時間が午後の遅い時間になり、そこから車で静岡まで帰ってくるのはしんどい。とは言え、唐松山荘に泊まって翌日八方尾根を下るだけでは時間がもったいない。下りるのなら今日下りてしまおうという話だ。

体力が十分な状態ならこのまま不帰キレットを攻めるのもアリだったが、如何せん40歳手前になろうかというオジさん2人は体力も気力も削がれていた。

と言うわけで、下山決定。

11:27 唐松山荘出発

12:33 第3ケルン

13:05 ゴンドラ到着

下山開始から1時間半でゴンドラ乗り場に到着。登りの登山者がかなりいてすれ違いに時間がかかったので、空いていれば1時間強で下山できるだろう。この短時間で稜線に出られるというのが八方尾根が人気の理由なのだろうね。

そんなわけで、当初2泊3日で扇沢〜猿倉の予定が、結局1泊2日の縦走になってしまった。今回の反省点は色々あるだろうが、一番は自分たちの実力に合わないコース設定だったということだろう。もし初日にキレット小屋まで行っていればその後の展開も違っていただろうけど、素泊まりでも6,600円するんだよね。出費をケチったのも敗因の一つだね。

と、まぁこんな感じの2日間だったわけだが、失敗したとはいえ2日目の縦走路はかなり歩き応えのあるものだった。久しぶりに充実した疲労感を得ることが出来たね。その証拠に翌日の筋肉痛はかなりのものだったよ。

扇沢〜猿倉ルートを2泊3日で行く人は少ないとはいえ、ヤマレコなどを見ているとやっている人はゼロではない。そのほとんどがいわゆるウルトラ・ライト・スタイルだけれど、存在するのは確かだ。それだけに今回オレ達が踏破出来なかったのが悔しい。

今回の山行での反省点を生かして、いずれまたこのルートのリベンジに来たいねぇって話(´∀`)


<2日目>
1:15 起床
1:30 朝食
2:30 冷池山荘出発
4:00 鹿島槍ヶ岳 南峰
4:42 鹿島槍ヶ岳 北峰
5:03 吊尾根
5:56 キレット小屋
6:55 口の沢コル
7:19 北尾根ノ頭
8:34 五竜岳
9:19 五竜山荘
11:07 唐松山荘到着
11:27 唐松山荘出発
12:33 第3ケルン
13:05 ゴンドラ乗り場到着


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