さよならteacup

地方在住40代既婚男性の日常

小谷元彦って誰?

2011-06-07 09:32:00 | 雑談
母が油彩画をやっていて、現在県立美術館の県民ギャラリーで展覧されている第48回静岡県美術家連盟展で奨励賞を取ったということで見てきた。

母の油彩画のキャリアは10年で、さすがといったところだったわけだが、今回はそれよりも別のことを紹介したいと思う。それは同じく県立美術館の2Fで開催されている『小谷元彦 知覚の幽体』だ。

最初はついでに見ようかなぐらいの気持ちでフラッと入ったのだが、これがものすごくて圧倒されてしまった。

この小谷元彦という人を全く知らないのだが、東京芸大の彫刻科出身で、かなり名の知れたアーティストとの説明がある。まぁ、県立美術館が企画展をするくらいだから、そりゃ実力があるのだろう。

まず入るとエレベーター型の巨大な立方体が見える。4方の外壁には外からプロジェクターで滝のような映像を写していて、地鳴りのような低い音が鳴っている。これだけでも結構迫力があるのだが、実はこの中に入ることが出来るのがミソ。

中は10人は余裕で入れる広さがあり、内壁には外側から映し出している映像が見える。どうやら壁は布で出来ているらしい。床と天井はガラス張りになっていて、平衡感覚を失い浮遊した感覚に陥る。これが音と相まって不思議な体験をすることが出来るってわけだ。

とりあえずこの最初の作品でガツンとやられて、後の作品も楽しむことが出来た。テーマが「幽体と知覚」ということで骸骨やそれを連想させるモチーフが出てくるので、ちょっとグロテスクなところがある。一言でいうなら悪趣味といったところだろう。

しかしセンスはすさまじく、好き嫌いは別として、その迫力に圧倒されることは間違い無しだ。

彫刻科出身だが映像作品もかなり多い。これくらい突き抜けたセンスの持ち主だと、そういった線引きは関係ないのだろうね。

そんなわけでこの『小谷元彦 知覚の幽体』は静岡県立美術館で7/10までやっているので、興味のある方は是非足を運んで見てはどうだろうって話(´∀`)


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小谷元彦

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