迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

081・ずーっと宴。[沖縄、晩夏]

2008年09月22日 | 旅する。
9月22日、鳩間島

昼過ぎには〈あだなし〉ではもう飲み会が始まっていて、一升瓶(もちろん泡盛)があいていた。

いや、「始まった」のではなくて、「続いている」というべきか。

「次のね、船でね、荒川静香が来るよ。ボクの友だちだから」
というので、みんなで船を迎えに行った。

とくに用事がなくても、港に船が入ると出かけてみるのが、小さな島での過ごし方の流儀だ。

船からひとり降り立った彼女は、たしかに荒川静香によく似た、しかもグイグイ飲める美人だった。

そういうことで、彼女が新しい一升瓶を入れてくれて、また飲む。

途中、屋良の浜まで行って夕焼けを見た。

三線、キーボード、一五一会で、さんざんいろいろな曲をやって遊んだ。

夜には、みんなで星空を見に行った。

ヤシガニは、出なかった。

………………そうだ。

実は、夕方には酔っ払っていて、夜の部はお茶と水でやり過ごしたんだが、記憶がはっきりしない。

ううむ。まぁ、楽しかったから、いいか。

079・屋良の浜再び。[沖縄、晩夏]

2008年09月22日 | 旅する。
9月22日、鳩間島

部屋の準備ができるまで、屋良の浜に行くことにする。

フィンを借り、シュノーケリング。

2年前にここに来たときには、自分がひとりでシュノーケリングするなんてありそうになかった。

思えば、沖縄の島旅を繰り返すようになったのは、ここ鳩間島のおかげかもしれない。

瑠璃色の海。
青く突き抜ける空。

ここで淡い恋の芽生えも見守ったし、得難い友にも出会ったし、何よりも人々の素直なあたたかさに包まれた気がした。

2年前、この浜でまったく海に入らなかった自分が、いまはシュノーケリングで沖へと泳ぎだそうとしている。

たぶん、世界は自分の手で広げられる。

078・朝まで宴。[沖縄、晩夏]

2008年09月22日 | 旅する。
9月22日、鳩間島へ

〈パイン館〉から港まで、クルマで送ってもらう。

上原港から鳩間島までは10分もかからない。

船はバラス島を横目にひた走る。

鳩間島の宿は〈あだなし〉。

着いて宿帳に記入している脇で、酔って出来上がったひとが、
「キミたちのこと、忘れないぞー!
鳩間島のお別れの歌だっ!
俺は見送りには行かないぞーっ!」
と、帰っていくと思しきお客さんと飲みつつ、三線を弾きつつしていた。

どーやら昨夜からオールで飲んでいるらしい。

鳩間島の日々はなかなか楽しめそうだ。