新房総の山親爺

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盟友建三君と北岳に

2024年07月28日 | 県外登山

盟友建三君と北岳に

 昨夏建三君のリクエストテで富士登山を行い、秋に九州に帰省した折に二人で飲んでいると彼が来年の夏は北岳にと突然に言ってきたので、自分なりにトレーニングを積んで実行に移したが。結果は惨憺たるものだった。

25日の登りは予定通り200m/1Hrと遅いながらも北岳肩の小屋に到着した。26日の北岳~八本歯のコル~大樺沢二股~白根御池小屋~第二ベンチまでは遅いながら順調に進んでいたが、第二ベンチを過ぎたあたりから足元が少し怪しくなってきて、第一ベンチからは尻餅を付くようになってきて、昨夏8月の笹山の下りの悪夢が蘇ってきた。それでも白根御池分岐に15:40通過、広河原まで20分のコースタイムで最終バス16:40には十分に余裕あると思ったが、ますます足元がおぼつかなくなり大転倒で右手甲に打ち痣も。建三君が見かねてザックを担いでくれて、如何にか最終バスに間に合った。建三君曰く「ザックがないとスイスイ歩くね」と、たかだか8kg弱の重さなのにと自分でも思った。原因はやはりシャリバテで、ザックには行動食が入っているのですが。下山後の民宿では食欲も蘇ってアルコールも大いに進みました。「建三君 ありがとうございました」

日程:2024年7月24日~27日

24;君津IC8:50=甲府昭和IC12:20=甲府駅13:00~13:40=芦安P14:20/15:00=(バス)=広河原山荘(泊)

甲府駅で建三君をピックアップして芦安に、ここからはバスで広河原に。以前は吊橋を渡って山荘がありましたが、インフォーメーション先に新しく山荘が出来ていて山小屋のイメージは全くなく、風呂有・夕食にはナイフ・フォーク付きでした。

25広河原山荘(1500m)5:10…白根御池分岐…第一ベンチ(1880m)6:55…第二ベンチ(2059m)7;40…白根御池小屋(2236m)9:05/9:35…小太郎尾根分岐(2860m)12:35…北岳肩の小屋(3000m)14:00

*行動時間:8時間50分、歩行距離:6㎞、累積標高差:登り1611m、降り135m

朝食を弁当にしてもらって出発前の山荘食堂で摂って出発。山荘の泊り客だけで山屋は少ないなー、日本一の富士にはやはり負けるな~と思っていたら、続々と抜かれていきます。何処から湧いてきたのかと聞くと、広河原でテント泊・奈良田から一番バス・芦安から乗り合いタクシーだそうです。とにかく「お先にどうぞ」と声をかけるのみです。白根御池小屋はまだ時間的にも余裕あり、大休止をとって再出発です。草滑りに入ると高山植物が迎えてくれ、鳳凰三山も仰ぎ見るようになります。一夫婦とフリッピン8人Grと抜きつ抜かれつ、お互いに声を掛けながら助け合います。下山登山者は「小太郎尾根分岐から上は霧で視界なく強風で歩くのも大変でした」と語りますが、我々が小太郎尾根分岐到着した時には霧は仙丈岳に甲斐駒ヶ岳の頭を隠していましたが風もそんなに強くなく回復傾向にあるようです。足の速いGrは農鳥小屋や北岳山荘まで、京都からのおばさんは小太郎山をピストンと言っていて逞しいです。「山頂を踏んできました」と第二ベンチで追い抜いて行った若い女の子に「北岳のカモシカだね」と言うと可愛い顔でにっこりしてピースサインをして写真に納まりました。午後からの天気が崩れる前に肩の小屋に無事到着して早速乾杯をあげました。久しぶりの肩の小屋はウイルス対策で隣とは仕切りがあって、布団はシュラフでインーアシュラフ持参とありましたが寒くもなくシュラフの中には入りませんでした。下駄箱の靴から100人位の宿泊者のようです。

オーナーはマウンテンワークスにも所属していると聞いていたので、2013年1月の君津・高宕山で道迷い遭難者が出たときにも捜索隊として出動したとのことで、その時の話を少し聞くことが出来ました。

 

     肩の小屋より

鳳凰三山          富士山           鋸岳・甲斐駒ヶ岳      甲斐駒ヶ岳

 26肩の小屋5:40…北岳7:00/7:20…北岳山荘トラバース分岐8:00…八本歯コル8:40…昼食10:00/10:40…大樺沢二股11:40…白根御池小屋12:40/13:00…第二ベンチ13:55…第一ベンチ14:40…白根御池分岐15:40…広河原16:35/16:40=(バス)=芦安17:30/17:40=(マイカー)=芦安民宿「なとり」18:00

*行動時間:10時間55分、歩行距離:9㎞、累積標高差:登り640m、降り2,200m

 夜半、トイレに起きるたびに星が出て仙丈岳に甲斐駒ヶ岳が望めたり。風が強く霧が立ち込めたり、小雨が舞ったりとか、とにかく気をもませてくれます。5:00からの朝食前には目覚めた山々も眺められ今日の天候を約束しているようです。

 山頂に立って建三君と握手です。彼の夢のお手伝いが出来たことに自分自身も褒めてやります。

山頂からの眺望を紹介します。富士山・農鳥岳・間の岳・山座同定が出来ないのが残念ですが南アの山・恵那山・加賀の白山・中央アルプス・御岳山・乗鞍岳に仙丈岳・甲斐駒ヶ岳~鋸岳の稜線・八ヶ岳・奥秩父連山・鳳凰三山も眺められます。

あ!あ!あ!ブロッケン現象も見られ皆驚嘆の声をあげています。私も久しぶりの拝見です。秋の三人展出品作に石槌山のブロッケンを描いているので、おおいに参考になります。

 まだまだ佇んでいたい山頂ですが御いとまします。北岳山荘トラバース地点から南アの山々にさようならします。特に笹山はどの山だろうかと。八本歯のコルを下山ルートに摂る人は少ないようです。途中、建三君の両足靴底が剥げてしまいガムテープ

や靴ひもで応急をします。コルからの梯子は何回通過してもウンザリします。雪渓の上を渡ってくる涼しい風のなかで昼食休憩、すると若い子が一人で下ってきて話すと、山を初めて3年目だとのことで山仲間がいないと語っていました。

大樺沢が荒れて通行止めとのことで、二股から白根御池小屋経由ですが、往復ともに30分とあったので平坦なトラバースと思っていたがアップダウンあり大間違いでした。ここまで来たらもう終わりと思っていたが、大間違いと気が付いたが遅かった。ここで行動食をしっかり取っておくべきだと大反省した次第です。

第一ベンチ以降で先に歩いていた建三君にアサギマダラが耳や手に留まって、そのうち同じ個体は小生の手や唇にも留まってくる。ヒヨドリバナやオカトラノオウの花もあるので生息しているのだろう。小鳥で判るのはメボソムシクイ位です。

 

北岳山頂はもうすぐ    北岳山頂      富士山        ブロッケン      八本歯のコルへ     大樺沢大雪渓

北岳へ何回登ったかと思いだしますと・・・

➀初の北岳は真夏に鉈目会3人で肩の小屋・農鳥小屋・大門沢小屋のテント泊。この時T君がバテバテで大門沢小屋から奈良田の下りでは彼の荷物を二人で分担して下ったなー。彼も下山後温泉後は元気に回復、ビールを浴びていたなー。ようやく彼の気持ちが理解できるようだ。

②ソロで塩見岳から

③O君と塩見岳から、いずれも間ノ岳山頂でガスが晴れて最高だった。

④ソロで仙丈から両肩小屋を経由して

⑤年末に鉈目会3人で池山吊尾根経由で、最高だった。

⑥北岳に行きたいと九州の山仲間の奥さんの要望で、今回と同じルートを女性4人と男性1人で4泊で

⑦小太郎山に登りたくてソロで

今回で八回目、縁起の良い末広がりで打ち止めだ。いや、もう歩けない。

 

 

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