興味津々

日々思ったことを綴ります

母について

2020年10月21日 | 65歳未満
実家のそばに引っ越してきた
母は私が帰ってくるのを待っていた
私も近所だから度々行ける、行こうと考えていた

けれどここ数年以前の母では無くなってきている
それがあるきっかけで急であったのか
だんだんであったのか

「以前の母ではない」という事実を
母自身も認めたくないし、私も認めたくはないのである
しかし 実際には認めざるを得ない
「いつか戻れる」とどこかで期待している

母は内向的だと以前自分でも認めていたとおり
今までも そして今も
進む老いに 相当な努力で抵抗して来ているのだろうと思う

ある時は笑いながら
笑い飛ばそうとしながら
口では「もうダメ」と言いながら
子どもには頼らない 頼るものかとどこかで思っているのだろう

そう思っている限り 介入はしにくい

私に気をつかっているつもりなのだろうけれど
そういうことじゃないと思う
結局はエゴじゃないか… と口に出してしまう私は
本当に親不孝だ

実家との関係、親との関係、弟との関係を
どう整理したら良いのか分からない

どこに問題があるのかが良く見いだせない

出来るだけそばにいたい はずなのに
そこから目を逸らせていたい
そういう私はいけないのか 優しくないのか 
冷たい親不孝者なのか 恩知らずなのか

まずは 私が台所に立てる状態にしたい のだが
何をどこに置くのか 常にバラバラなのである
そして清潔ではなく 片付けても片付けても
また元通りになっている

そうこうしているうちに今度はお金がどうなっているのか
わからない という
あっちにもこっちにも小銭や紙幣があって
大事なものも大事でないものもごちゃ混ぜ状態で

これは大切だから としまっている場所が
今度はどこかわからなくなり
また別の場所を 大切なものをしまう所 にしている

そして 片付けると それは置いていて といって
片付けられず 無理に片付けても
結局は次回行くと同じように散らかっている

順番に片付けていくしかない と思って行くと
違うことを「してほしい」と言われる
夏物と冬物が入れ替えられなくなった
取り合えず このビニール袋に半袖のものをしまってくれないか
と言う

そうして私が片付けている所をじっと見ている

聞くと、以前に言っていた郵便貯金のことも銀行のことも保険のことも
夫まで一緒に来てもらい、あれだけ考えて説明したのに
もう解決したもの と思ったのかそのまま放置している

母は私と食事したい 私も母と食事したい
けれど実際 コップがどこにあるのか
冷蔵庫にどんな状態で入っているのか 把握できなくて介入できない

食器を片付けてほしいようだから台所に立つと
その段階でイライラしてしまう

不潔な台所 洗ってもどこに置くのか
食器の場所が決まっていないし
生ゴミは弟が庭に捨てるからと酷い臭いのするバケツに入れるように言われる
スポンジの場所も洗剤の場所も分からない というと
カビの生えたスポンジを引っ張り出して、ここにある というし

カビが生えている と意地悪く指摘すると
え?生えているか? と返す
黒くなってるじゃないか、実際…

洗剤がない というと これ使って というけれど
置いてあるのは「台所マジックリン」
油汚れの酷いレンジ周りを掃除するものだ と言ったら
えっ そうなんか って。

最後に買物を聞くと あれとこれとあれ… 行かないとわからないけど
等という 買って来てしまおうとすると
トマトも柿も みんな既にあった
弟が大量に昨日買ってきた と言っていたから
もう買っていたのだ それなのに私の申し出を断ると私が気を悪くする
とでも考えたのだろうか… 
こういった二重手間が 私は嫌なのである

だいたいモノがあふれ過ぎている

帰宅後お腹がゆるくなったからビオフェルミンをのんだ

夜中に気づいた

母の所でのんだお茶が 何故か牛乳の臭いがしたのだった
注意して戸棚の新しめのコップを選んだつもりだったのだが
それは紅茶カップだった
臭いはお茶が原因かな、とその時私は言っていたけれど
もしかしたらあのカップに以前の牛乳が残っていたのかも知れない…と。

母が私のところに引っ越してくるのが
一番具合が良いように思うよ、と言うと

それは本人も嫌らしく、現実的に不可能である

母の所に私が泊まろうか と提案すると
嬉しそうにしているが 
本当はそうすれば良いのだろうが

私には やっぱり出来ない
母と弟と争うに違いない自分が想像される

そういう私はやっぱり不出来な子で親不孝なのだろうな
と考えると苦しい

薬剤師という資格も 結婚生活という幸せも
全て親がいなかったら手に入らなかった 
だろうと言うのに。
逆に自分の手で掴んだという自信をつけてもらわなかった
親をどこかで恨んでいたりして
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