個性尊重の風潮或は教育に養はれたのは、 個性の假面を被った自負に過ぎない。 他と異らうと努めたり、 個性を意識的に延ばさうとしたり、 或は個性を社会性に調和させようとしたり、 要するに個性に関するとやかくの工夫で、 弄り廻されて、どうして個性が病まないでゐられようか。
病んだ個性は、 個性を主張しながら、 画一的な綱領や主義に対し、 殆ど抵抗する力がない。 自負心ほど弱いものはない。 ( ヒューマニズム )
病んだ個性は、 個性を主張しながら、 画一的な綱領や主義に対し、 殆ど抵抗する力がない。 自負心ほど弱いものはない。 ( ヒューマニズム )