たとえばモデルを女性として尊重しないような絵かきが多い。 そういう人の絵は人類にとつてプラスとは考えられない。 随所に間違いがあらわれている。 すべてのことが人本然の情緒というものの同感なしには存在し得ないということを認めなくてはなりません。 女性のモデルを女性としてよりも妙に取り扱う、 けもの的に取り扱う。 そういう状態でよい絵がかけたら、 絵について考え直さなければいけないが、 幸いよい絵はかけていない。 そのことに気づかないということはいけない状態です。
「 対話 人間の建設 」 (人間と人生への無知) 49頁
「 対話 人間の建設 」 (人間と人生への無知) 49頁