りんごちゃん 速達で~す!

亡き愛犬「りんご」の生まれ変わり?
エンジンルームから救出された三毛猫
「あずき」の成長記録です♪

「りんご物語」・・・第5章・【発病】

2011年08月25日 | りんご物語
2008年・11月のある日、りんごの下腹部(右足の付け根の内側です)に小さな「できもの」を見つけました。

最初は「虫さされかな~?」程度にしか考えていませんでしたが、心配なので翌日病院に行きました。

「詳しい事は切除して、病理検査をしないと見た目だけじゃ何とも言えません。」と言われました。

【手術】イコール【麻酔】・・・・12年前の事を思い出し 「しばらく様子を見ます!」即答した私です。

私が先生にそう答えたのは今回で2回目です。

実はりんごが6歳くらいの頃、左の犬歯の横にイボが出来て、その時も全く今回と同じ会話をしていたのです。

「手術をしてハッキリさせた方がいいに決まってるよ!」 

「こんなに元気なのに、また麻酔で前みたいになったらどうするんだ?」 

心の中で2人の私が戦っていました・・・・それはお父さんもばあちゃんも同じです。

「できもの」が梅干し程の大きさになり、そこが痒いのか寝る事すら忘れて舐め続けるりんごでした。

ついには、お腹の梅干しがつぶれりんごのお腹には血が滲んでいました・・・・ 

もう限界です!手術を決意しました。(遅過ぎました、悔やまれます)

手術前の血液検査で、暗い顔と暗い声の先生から信じられない話を聞かされます。

「りんごちゃんですが、重い腎臓病にかかっています。ヒトで言うなら人工透析あるいは腎臓移植レベルです。

今の数値では手術をしても無事に帰してあげる事は約束出来ません。まずは腎臓の治療を優先とします。」


さらにレントゲン検査で先天性の心臓肥大である事もわかりました。12年前の危篤はこれが原因だったのでしょうか?

その後どうやって家まで帰ったか・・・私にはまるで記憶が無いのです。

その日から私は「りんごノート」を作りました。おおげさなものではありません。 

○月○日・・・ご飯・完食  散歩・元気に30分  ウンチ・かりんとう2本分  点滴150CC この程度です。

週に2~3回の点滴(150CC)と朝・晩の投薬そんな日が亡くなる日まで続きます・・・・


                     つ・づ・く


2008年10月 12歳(発病前のりんご)


今日からの記事は「りんごノート」を横に置いて書く事になります。私にとって辛い作業になるかもしれません
でも、りんごと私達が経験した事を当時の気持ちを思い出しながら、素直に、そして心をこめて書いていきます。
長くなってゴメンナサイ・・・もう少しだけお付き合いお願いします


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「りんご物語」・・・第4章・【平穏】

2011年08月24日 | りんご物語
避妊手術をきっかけに、りんごは今までの車庫から家の中へと生活の場を変えました。

食べる事・お散歩・遊ぶ事が大好きで家の中では物を噛んだり壊したりする事もなかったです。

顔付きはシェルティー、毛色はシェパード、体型は柴犬サイズ(尻尾は巻かなかったけど)もう、立派な成犬です 

一緒に遊んで貰える先輩わんこも出来て、今では「犬・立ち入り禁止」となった校庭で毎朝数匹のわんこ達と走り回ってました

遠い地に嫁いで間もない私は、りんごを通じて多くの「わん友さん」が出来た事が嬉しかったです。

おかげさまでご近所さんにも可愛がってもらい、朝のラジオ体操を日課としているばあちゃんと一緒に毎朝参加してました

ばあちゃんのお仲間もりんごが来ないと寂しそうで、まさに「癒しのりんごちゃん」でしたよ。

当時、ボランティアで福祉委員をしていたばあちゃんは、必ずりんごを連れて担当のお宅を訪問していました。

「○○さんの長話が始まると、グッドタイミングで帰る~って鳴くから。」と義母は笑ってましたが 

犬連れのボランティアはその後9年間続きました(本当に長い間お疲れ様でした)

家の中では「番犬魂」が凄くて、ピンポン~の音には大きな声で吠えました

でも、お客さんが家に入るとず~っと傍にいる・・と言うよりも「井戸端会議の好きな犬」だったかも?(笑)

私には、りんごが成犬になってからの約10年間りんごとどんな生活をしていたのか、ほとんど記憶がないんです・・・

それがずっと不思議で・・・先日、主人にそう話すと(主人も同じように思っっていたようです)

「それは、りんごが当たり前のようにそこに居たからじゃないのかなあ~?

居るのが当然で居ないと困るっていうか・・・空気みたいに必要不可欠なもんよ


平穏な日々がこのままずっと、ずっと続くと信じていた私達です。

月日が流れりんごの口の周りに白い毛が目立ってきたある日、りんごの下腹部に小さな「できもの」を見つけました

2008年・11月・・・りんごが12回目の誕生日を迎えた後です・・・・


                          つ・づ・く


ボール遊びが大好きです。


大好きな芝生公園

出不精な夫婦はりんごのおかげでそれまで知らなかった素敵な場所をたくさん発見しました。
芝生の広がる静かな公園がお気に入りで、何度行ったかは数えきれません


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「りんご物語」・・・第3章・【危篤】

2011年08月23日 | りんご物語
1997年2月某日・・・・

りんごの避妊手術の日が来ました。出勤前に私が病院まで連れて行きました。

絶食・絶水と言われてましたから、食いしん坊のりんごは少しご機嫌斜めの様子 

でも、大好きな車に乗ったとたん、嬉しそうに外を眺めてます(ごめん!行き先は病院なんだ・・・) 


犬の場合は一晩の入院が必要だそうです(当時、あるいはその病院のシステムかは不明ですが)

先生から「この子はとても怖がりなので、猫ちゃんと同じ,日帰りにしましょうか」と言われました。

でも・・・りんごはその日家には戻って来ませんでした。

時間がきても麻酔から目が覚めず、生死の境をさまよっていたのです。危篤でした・・・・

せっかく産まれてきたのに!これから幸せな日を送るはずなのに! 

朝はあんなに元気だったのに。手術なんか受けさせなきゃよかったと家族はみな自分を責めていました。 

どれくらい時間が経ったのか・・・

「目を覚ましました~もう大丈夫ですよ!」

まだ朦朧としているりんごは、お腹にさらしで作った洋服みたいな包帯を巻かれてぼんやりしています。

「りんご~」と名前を呼ぶと、アーモンド型の目をゆっくり開け私の顔をじ~っと見ています。  

「りんごちゃん、良かったなあ~お母さんが来てくれたよ」

お・か・あ・さ・ん

先生が何気なく言ったその言葉は私が「りんごの飼い主」から「りんごのお母さん」に変わった瞬間でもあります。



0歳児のりんご。まだ手術を受ける前です

ヒトは犬の子供を産む事はありません。でもその日を境に私達家族は
「りんごのお父さん・お母さん・ばあちゃん」になりました 



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「りんご物語」・・・第2章【新生活】

2011年08月22日 | りんご物語
りんごの新生活は車庫からスタートしました。りんごのハウスは、市販品ではなく私がダンボールで作っていました。

中には古い毛布や、私が若い頃に着ていたセーターなどを敷きぬくぬく・ぽかぽか

仕事から帰るとりんごの待つ車庫に直行!ちぎれんばかりにしっぽをぶんぶん振り、立ち耳はぺったり顔の横に・・・

思う存分遊んだ後、「おやすみ。じゃあ、また明日ね」の声に自分から段ボールハウスに入り眠りました。

心配していた「夜泣き」もなく、実におとなしい聞き分けの良いわんこです。


「いつか必ず、犬を飼おう!」と常々話していた夫婦の元に、こんな突然わんこがやって来たなんて。

ただ、私達は犬を飼った経験がなかったので、「初めてのイヌの育て方」「いぬのしつけ」・・・・

そんな本ばかりを読んでいました。でもなんと言っても愛情が1番ですよね~

手探り状態で始まった犬との生活です。

猫飼い経験者のお義母さんは、ダンボールハウスの横に「ねこ砂」をセットしたり

主人はりんごの事、男の子だと言い張るし・・・

女の子わんこの避妊問題については、不幸な犬を増やせない!将来の病気のリスクを減らす!

家族会議の結果、りんごには避妊手術を受けて貰う事にしました。

初めて動物病院に行った時先生から「歯の状態から診ると、おそらく8月頃に産まれた子だと思います。

最初の生理が終わってから手術をしましょう。」とのお話でした。

車庫での遊びの中でオスワリ・オテ・フセ・マテ・コイなどを覚えたりんごです。

やがて、最初の生理が来て1997年2月某日・・・手術の日が決まりました

でも、手術直後に思いもかけないアクシデントが起こりました。

                             つ・づ・く


これは主人が作ったハウスです(私のはもっと可愛かったです) 「猫砂」もちゃんとあります。

りんごはダンボールハウスがお気に入りでした。でも、やんちゃな頃でもあり作っては壊す~の繰り返しで・・・
屋根付きにしたり、絵を描いたりと私も楽しんでましたよ 


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「りんご物語」・・・第1章・【出会い】

2011年08月21日 | りんご物語
1996年・10月30日

りんごと初めて出会った忘れられない日です。

早朝の散歩を日課としているお義母さんから、「海岸に捨て犬がいた、しかも3匹。」  

そんな話を聞いたのは、りんごがうちに来た3日程前でした・・・・

気になって仕方のない私と主人で、すぐ海岸まで探しに行ったのですが犬はいませんでした。

海岸近辺の人の話では、「1番大きい子は○○さんのおじいさんが、あとの2匹は小学生がそれぞれ拾ったよ」との事。

無事に救われたのなら良かった、良かった~

10月30日・・・・・・

その日、たまたま家に居た主人が出かけようと玄関を開けた時、てってってっ~と歩いている子犬を発見。 

「おいっ!」主人の声に子犬はすぐ駆け寄って来たそうです・・・・

「その時に、もうこの子を飼うってきめたと主人は言ってました。

余程、お腹がぺこぺこだったらしく、牛乳1本ごくごく・・・あっという間に飲み干したりんごでした。

仕事から帰った私は「ちょっと来て!」と車庫に連れて行かれました。

「じゃ~~~ん!」主人の片手には小さい・小さい犬がいました。

黒・茶の交じった毛色、首から胸にかけて白の十字架模様、しっぽは細くて、手は靴下をはいているみたいな感じ

全体的に薄汚れ、見るからに情けない捨て犬わんこ、でも賢そうな立ち耳と優しい目が印象的でした。

主人の手から下ろされた子犬は、私を見るなり「こてんっ」とお腹を出しました

まるで「今日から宜しくお願いします。必ずいい子になりますから、お願いします。」そう言ってるみたいで・・・


後日最初にりんごを拾った近所の小学生に聞いたところ、

「お母さんに叱られた。だから捨てた。」悲しい言葉です・・・・

りんごは2度、捨てられたわんこです。

最初は兄弟も一緒に居たけど、2回目に捨てられた時はひとりぼっちだったんですね~

たった一人、どんな気持ちで夜を過ごしたんだろう?確か、雨も降ってたような記憶がします。

こうしてこのちっぽけな捨て犬わんこは、【り・ん・ご】と命名されうちの子になりました・・・・

また、不思議な事にりんごが来た日は、お義父さんの一周忌が終わった数日後です(偶然かもしれないけど)


うちに来た日のりんご。汚れておどおどしています。

やっと、りんごのお話をスタートさせる事が出来ました。
天国のりんごに失礼のないよう、心を込めて綴っていこうと思います。
少し長くなるかもしれませんが、良かったらお付き合い下さいね 



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