物欲 日記

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老人あるある

2024年11月28日 09時25分12秒 | エッセイ風

老人あるある
 
私も数年前に前期高齢者になったので、外観や気持ちは別にして分類上は「老人」だ。が、加齢に伴う体力の衰えや持病以外に、自分が老人になったと思う刹那がいくつかある。

①指に唾をつけたくなる:一番感じるのは重ねてパックに入っているポリ袋を、半円型の穴からつまんで取るとき。指が乾燥しているせいか滑って簡単に取り出せず、無理すると何枚も一緒に出てきてしまう。ひょっとしてと思って指をなめてやったら、きれいに 1 枚だけ取り出せた。素晴らしい。さすがに無意識になめることは(まだ)ないが、なめる人々の気持ちが分かった。ちなみにスーパーの薄い袋は、両手擦り合わせ法で開いている。
 
②半濁点が濁点になる:子供のころ祖父と話すと、アパートをアバート、デパートをデバートと言っているように聞こえて不思議だった。先日カミさんと話していて「あっ、アバートって言った!」と指摘され、ちょっと愕然となった。ワォ、ジーちゃんと一緒じゃん。理由はわからないが、たぶんこれも老人あるあるだ。
 
③不必要に声が大きい:老化で声が大きくなる原因の一つは、耳が遠くなるためといわれている。私の耳はまだ大丈夫だ。が、家族と外食しているときなど「もっと小さい声で話してっ!」と怒られることが増えた。自分が子供のころ、人ごみの中で祖父が大きな声で話しかけてきて、すごく恥ずかしかったが、まさにそれを自分がやっていたのだ。無意識にそうなっているところが怖い。
 
④TV 歌番組の出演者がほぼわからない:子供のころ、ジジババだけでなく親の世代も「今歌っているの誰?」とか言ってて、目が点だった。順位は別にしても歌謡ベスト 10 に入るような歌手は全員知っていた。が、今は全く逆だ。さすがに何回も目にする YOASOBI とか藤井風クラスは知っているが、それ以外はほとんど知らない人ばかり。いつごろからかレコ大新人賞歌手が誰?状態。最新のヒットチャート等に興味がないからと言ってしまえばそうなのだろうが、自分が子供のころは気が付いたら頭の中に入っていなかったか?ボケの始まりだろうか?恐ろしい。

 
⑤アレで会話可能:これは 50 台後半あたりで開花した能力なので、少し話がずれるかな。若いころ漫才か何かで「記憶力が悪くなってアレって言う。でも話が通じる。」みたいなことを聞いて、何言ってんの?と思っていた。が、カミさんと TV ドラマを見ながら「コレだれだっけ?アレか?」「そうそうアレアレ。」で意思疎通が可能となってしまった。お互いの脳裏に浮かんでいる人物は一致している。ポイントは、その存在や姿は頭に浮かんでいるが名前が出てこないという点だ。この応用としては、誰かを呼び止めたいが名前が出てこないのであきらめた、がある。

 
よく言われる、年を取ると「怒りっぽくなる」「物忘れがひどくいなる」などは、自分は若いころからそういう傾向があったので、それが出ても特段気にならない。むしろ自然なことだろうと思っているフシがある。ここでは自分が子供だったころに「ジジクサっ」と感じていたことを、今は自分がやっていることを知って、少し哀しくなった例をあげてみた。今は勝ち誇ったように指摘してくるカミさんも、いずれはナカマになるはずだ。その時は逆襲などせず、黙って受け入れよう。なお、老人特有のいろんなことは、認知症の兆候でもあるので気を付けたい。
 
 
 



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