著者はインフルエンザウイルス研究の第一人者で現在国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一氏です。
以前から医学系関連のサイトに非常にわかりやすい記事を投稿しているので注目していた先生の一人でした。
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現在、感染防止策としてアルコール消毒、マスク、換気、3密防止、衝立、フェイスシールド、マウスシールド等色々ありますが、その中で何が本当に重要で、あまり意味のないものまで最近の研究成果を元に一刀両断しているとてもわかりやすい本です。
本書によれば新型コロナは「空気感染」であり、それを防ぐには換気と不織布マスク、そして3密を避けることが最重要であると強調しています。
それ以外は
・「ウレタンマスクは効果ゼロ」
・「接触感染は極めてまれなので過度の手指アルコール消毒、物体表面のアルコール消毒は無意味」
・「手洗いよりはうがいの方が大切」
・「緑茶の成分には新型コロナウイルスを殺す作用がある」
・「ヨード液(イソジン)でのうがいは有効」
等々、感染予防のポイントがわかりやすく説明されています。
意外だったのはいまやどこでもパーティションやビニールカーテンで仕切るのは当たり前になっていますが、これは逆に空気の流れを遮ってしまい、逆効果だということですね。とにかく屋内では空気が流れていることが重要で換気扇の位置、窓の位置等に留意する必要がありそうです。
この本を読んでからは出かけるときは携帯ポットに緑茶を入れてうがい代わりに飲むようにしています。そして手荒れの原因になるアルコールでの手指消毒は最小限にしています。
本当に必要な対策に力をいれるべきですね。
(小ネタ)最近地元で話題になった「バンクシー」の絵。でも落書きらしいということで消される予定(^^;
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