今日はコミック本の紹介です。

実は作者&作画のヤマモトヨウコさんは患者さんでした。
夫の転勤で仙台市からこのいわきにきて2年。旦那さんの治療をした縁できてくれました。奥さんが漫画家というのは聞いていましたが、まさかこんな素敵な作品をすでに世に送り出していたのは知りませんでした。その事実を知ったのは再び転勤のためにいわきを離れることが決まり訪れた最終治療日でした。
通院してくれたお礼と引っ越しの餞別のつもりで全三巻を購入。一気読みしました。
ストーリーは紹介記事を引用すると
*******************************************
「ボク、豆柴太。ボクは東北の港町で、お弁当屋を営む柴ばあと、二人で暮らしてる。この町では、たくさんのひとが、何かを背負って生きているんだ……。大地が揺れて、大きな波がやってきたあの日、ボクと柴ばあは出会った……」
死者1万5899人、行方不明者2529人、国内最大級の被害をもたらした東日本大震災までもうすぐ10年。悲しみを背負いながら、ゆっくり確実に日々を生きる人々を、豆柴犬の目線からあたたかく描く第3巻。
死者1万5899人、行方不明者2529人、国内最大級の被害をもたらした東日本大震災までもうすぐ10年。悲しみを背負いながら、ゆっくり確実に日々を生きる人々を、豆柴犬の目線からあたたかく描く第3巻。
*******************************************
関西出身で被災経験もない作者がこの作品を描く葛藤が随所にでてきますがとても正直で好感がもてましたね。
実際僕も隣に住んでいた伯母を津波で亡くして叔父と一緒に遺体安置所に行って身元確認をしたので当時のつらい記憶がよみがえったりしました。でもそれ以上に被災地でその後を生きる人々の強い絆を温かい筆致で描いてあるので年甲斐もなくじーんと来てしまいました。
早速彼女には読後感想を送り、次回作を期待している旨を伝えました(^_-)-☆