病は気から？

22日より院を開けましたが、暇ですねえ・・。
予約表に空白が目立ちます。

避難している患者さんがいることもありますが、
最近一つのことに気付きました。

常連の患者さんに電話で再開を連絡した際に、
容態を確認すると、皆さん震災に気をとられて
痛みをあまり感じてないようなんです。

慢性腰痛も精神的な部分が多いという報告も
あるように、痛みというのは気持ちが内向きだと
強く感じるんですね。

「病は気から」　実感してます。
そして当分は「忍」の一字と覚悟しています。

昨日の午後は三回目のボランティア治療をしてきました。
地元の高校の体育館に200人近くが避難していました。

二人で11人治療しましたが、腰痛以外にも不眠、夜間の
咳等の主訴でした。皆雑魚寝状態なので咳一つするのも
他の人を気遣っているのがつらいですね。

ご飯を作る人、夕刊を配る人、皆不自由な環境ながらも
それぞれ力を合わせて頑張っていました。

水のありがたさ！

昨日やっと二週間ぶりに断水が復旧しました。

お風呂を沸かして体の芯から温まることが
できました。

今回ほど水のありがたさ、普段の無駄遣いを
実感したことはありませんね。

特に水洗トイレ。最近のものはタンクが小さく
節水タイプになっているらしいですが、我が家の
は旧式なのでタンクを満タンにするにはかなりの
水が必要です。苦肉の策ですが、小は毎回流さず、
使用済ペーパーも流さないで袋に入れる等の対策
を取りました。

食事にはラップが大活躍。とにかく包めるものは
ラップで包んで食器を洗わない工夫をしました。

水汲みは最初は近くの山の湧水、次は車で5分くらいの
ところにある24時間給水可能な浄水場に行きました。
大型ポリバケツ等は即売り切れになってしまったので
皆さん、さまざまな工夫をしてました。
定番はごみ用ポリ袋に水を入れて、それを衣装ケース、
段ボール等に入れて運ぶやり方です。
まあ、しかし水って重いので皆筋肉痛に
なったようです(^^ゞ

喉元過ぎれば何とやら、にならないように
当分は節電、節水に努めないといけないですね。

ボランティア治療二日目

今日は午後から地元いわき市にある避難所に行ってきました。
原発から17Km位のところにある楢葉町（ならはまち）から
きた200人弱の人達が小学校の体育館に避難していました。

世間は狭いもので、いきなり名前を呼ばれたのでびっくりしたら
高校の同級生が避難していました。

三人で15人の治療をしました。体育館の床に毛布二枚を敷いて
寝てるので不調を訴える人が多かったですね。そしてここでも
共通しているのが先の見えない不安です。相手が放射能ですから
やむを得ない面はあるかと思いますが、せめて避難生活はいつ頃まで
！というような見通しを知らせて欲しいと思います。

最近この仕事を選んでつくづく良かったと思います。
直接人を癒せる技術と心構えを学んだからです。

来週以降も仲間と協力してできるだけ多くの人を
楽にしてあげるつもりです。

ボランティア治療してきました！

今日は70Km離れた郡山市にある避難所まで車を飛ばして
県鍼灸師会の仲間3人とボランティア治療をしてきました。

避難所は「ビッグパレットふくしま」という大型
イベント施設に約2500人が収容されていました。

写真のように床という床は通路まで避難者の方々
で埋め尽くされていました。各家族は背の低い
段ボールの壁で仕切られただけの空間で生活しており
プライバシーは皆無ですね・・・。


治療は臨時診療所の中に簡易ベッド二台をセットして
行いました。



私は7人治療しましたが、すべて第一原発から17kmの距離にある
川内村からの避難者の方々でした。
不自由な避難所暮らしで肩こり、腰痛を訴える人が多かったです。

肉体的な苦痛に加えて放射能という汚染による避難のため、
いつまで避難所生活を強いられるのかといった先の見えない
不安が強いストレスになっているようです。

今日も東京都の水道水が放射能に汚染されているという
ニュースをやっていましたが、つくづく原子力というのは
まだまだ人間の制御不能の技術なんだなあと思わざるを
得ません。

なお、本日の様子は県鍼灸師会副会長のブログ「水の旅人」でも
紹介されました。

治療を再開しました！

本日より治療院を開けました。

昨日、常連の患者さんに電話をして診療再開を連絡しました。
何人かは避難しているらしく、不在でしたがそれ以外の方からは
予約を頂き、ほっとしています。

再開第一号の患者さんを治療しましたが、久しぶりに鍼が打てて
嬉しかったです。また待っていてくれる患者さんがいるというのも
とても有難かったですね。

明日は予約が入っていないので県鍼灸師会の一員として50Km位離れた
町の避難所に行ってボランティア治療をしてきます。

避難所生活で疲れた体を少しでも楽にしてあげたいですね。