高校の同級生だったドライブ仲間からメールがあり
「姪っ子のJKに楽譜の長調、短調について教えてやってくれないか?確か君は選択は音楽だったよね。」
「卒業と同時に、覚えたこと学校に置いてきたよ!」と返しても
「まあ、そう言わないで、小樽のナイヤガラ持たせるから・・・」
結局、ワインに目がくらみ、承知した。
休日に姪っ子さんなるJKとその仲間たちが3人でやってきた。
自由研究のレポートのために、聞きたかったことは#や♭が付いている楽譜は、何調(ヘ長調とかニ短調)になるのかという、調べ方だそうだ。
そこで#や♭が付いていない楽譜は何調か聞いてみた。
「ハ長調ですよね」
JKの一人が答えたので
「なぜ、ハ長調かな?」
と聞くと、訳は知らないそうだ。素直な連中なので、丁寧に教えてあげることにした。
下図を見せながら、長調の主音は「ド」、音名は、イロハの「ハ」。
(詳しく言うとドレミファは階名(イタリア音名)、ハニホヘを日本音名というが、そこは理屈抜きに覚えてしまう事と伝えた)
つまり、主音の「ド」の場所にある日本音名が長調の名前になるので、この楽譜はハ長調。
短調は、曲が悲しい感じなので聞けばわかるが、ザックリ、楽譜での判断は「ラ」で終わることだ。
主音は短調では「ラ」になるので(これも理屈抜きに覚える!)
ラにあたる日本音名はイなので、「イ短調」 ↓
さて、#が1つ付くと、そこが「シ」になる(理屈抜き!)
第5線に#が1つ付いているので、その上の「上第1間」の位置がド、
イロハ・・・の日本音名は変わらないので上第1間の位置の音名は、、、
ここまでくるとJKが
「ハニホヘトだからト長調ですか!」と答えた。
グッジョブ!なので分かってきたらしく、とにかく#が付いた一番最後の#の位置がシということを教えた。そして#が4つ付いた楽譜を各自考えるよう伝えると、すらすらできた。短調も答えられたが、へ短調からは嬰(エイ)が付くがこれも理屈抜き!と伝えた。
けっこう音楽偏差値が高そうな連中なので♭もヒントだけ伝えた。
「♭が付いている場所がファになる、とすると?」
「ファが第3線なのでファ、ミ、レ、ド。。。と下がって主音のドに当たる位置はハ、ニ、ホ、ヘのへなのでヘ長調です!」
グッジョブ!なのでどうやら、分かってきたようだ。
#の時と同じように♭の場合はロから変(ヘン)が付いて変ロ長調などとなるが、
毎度の理屈抜き!でそういうものだと思うことにしてもらった。
「♭1つで短調なら、主音のラの位置はイロハニのニなので、ニ短調ですよね!」
異口同音でJK達が答えたので、しっかり理解できたようだ。♭も3と同じ理屈でとにかく最後の♭の位置がファと教えると理屈が分かったらしい。
これ以上詳しく知りたかったら、大学で音楽通論や楽典などを勉強しなさいと伝えた。
まあ、これくらいのことなら、ネットですぐ調べられるだろうにと聞いたら
「そうなんですが、読むの面倒だし、実際に聞いた方が分かるので叔父に言ったら、友人を紹介すると言われてこちを訪ねました。」
なるほど、最近のJKはしっかりしてるねー。
終了後、紅茶を出したら
「あらっ、レディーグレー!私、大好きです。おじさん、いつもこれ飲んでるんですか、案外オシャレですね!」
(案外ってなんだよ!)賑やかになりそうなので、夕方暗くなる前にお引き取りいただいた。
ナイヤガラを授業料として頂いたが、しばらくぶりに元気な連中とかかわってグターッと疲れた。このままワイン飲むとすぐ酔いが回りそうだった。
僕の小さい頃は、紅茶は日東紅茶、ワイン(当時は葡萄酒)と言えば祖母が飲んでいた赤玉だった。高校の時も変わらなかった。
そういえば、小学校の時、ト音記号の意味なんか分からなかったし、第一名前も「トン記号」とか「トーン記号」と思ってたな。そんなことのテストもなかったし。
邪道でザックリ教えたが、伝わってホッとした。