4月5日にNIIDは3月31日までの新型コロナの感染状況を発表したのですが、
本日4月7日になって、漸く札幌医大が「都道府県別 人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推定値」を発表してくれました。
日本全体としては、漸減
前回の5.21人から5.1人に2%の減少です。横ばいに近いですね。
都道府県別の人口当たりの感染者、奈良県はワースト3に踏みとどまってしまいました。久しぶりに沖縄県が感染率最小(ベスト1)から外れましたね。
東北、近畿の一部で感染率が高い様です。気を付けてください。
上の表を見て分かるように、これまでは「底を打った状態」(昨年4月、12月前後)だと、もっと感染者少なかったです。現況、奈良県中部の坂根医院でも、新型コロナの新規陽性者は週に5~10人程度おられます。まだまだ気を抜けない状態ではあります。最近目立ったのは、高齢者のカラオケでの感染です。
モデルナのリアルタイム情報では減少が続いているようですが、私の体感は横ばいです。
皆さま、「アブナイ状況」ではマスク着用等感染予防に気を配ってください。
4月1日以降、抗新型コロナ経口薬(ゾコーバ、ラゲブリオ、パキロビッドパック)に対する政府の特別な補助がなくなり、普通医薬品として1割から3割の自己負担が求められるようになりました。もともとの薬価が非常に高いので、自己負担額も大きいものになります。
ゾコーバ(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ5万2000円
薬の価格 およそ5万2000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ5200円
▼2割の場合 およそ1万300円
▼3割の場合 およそ1万5500円
▼1割の場合 およそ5200円
▼2割の場合 およそ1万300円
▼3割の場合 およそ1万5500円
ラゲブリオ(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ9万4000円
薬の価格 およそ9万4000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ9400円
▼2割の場合 およそ1万8800円
▼3割の場合 およそ2万8200円
▼1割の場合 およそ9400円
▼2割の場合 およそ1万8800円
▼3割の場合 およそ2万8200円
パキロビッド(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ9万9000円
薬の価格 およそ9万9000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ9900円
▼2割の場合 およそ1万9800円
▼3割の場合 およそ2万9700円
▼1割の場合 およそ9900円
▼2割の場合 およそ1万9800円
▼3割の場合 およそ2万9700円
昨日6日土曜日も2人陽性者が出ました。そしてお二人ともゾコーバの処方を希望されました。4月になってからも5割程度の方がゾコーバなどの処方を希望されます。(ラゲブリオは重症化を予防できないのではないかという報告が出てから全く使っていません。)
ゾコーバ、パキロビッドパックいずれも確かに高価ですが、重症化の可能性や後遺症に苦しむことを考えると、高くはないのかもしれませんね。特に高齢者の場合は。
副作用としては嘔気、下痢などの消化器症状が時折出現する程度だと感じています。高齢者の場合、自己負担も少ない場合も多いので、可能であれば服用してください。薬を置いてある薬局も少なくなっていますので、手に入れるのが困難になっている地方もあるかもしれません。探せばあると思いますので、医療機関で相談してください。