さあ!ドアを開けよう♪ 女性軍師は今日もゆく。

企業研修講師&大学非常勤講師の日々徒然。
~ 貌言視聴思(ぼうげんしちょうし)~

絵が描けない 子どもがそう言ったら

2019年06月10日 12時55分38秒 | アンガーマネジメント

アンガーマネジメントの
キッズ用のプログラムは、
アンガーマネジメントキッズワークブックを使います。

その中に、怒りを描いてみるというテーマの
ページがあります。

で、子どもの中には、描けないと言う子もいるわけで。

描けない理由は、人それぞれなので、
その子に合った対応をすることが
一番大事です。

ただ、
このシートの目的は、本来
単に描くことではないんですよね。
本質的には、
感情と一体化してしまわずに、
自分の中から、感情を取り出して
自分の感情を「客観視」することが出来ればいいわけです。

感情を客観視できることのメリットは、
感情に振り回されないこと、その基本なんです。

客観的に感情を、離れてとらえることが出来れば、のちのち、思春期に入っても
行動や表現のコントロールがしやすくなります。


なので、ここでは、本来、
視覚優位の子は、描けばいいし、
聴覚優位の子は、音や声で表現できればいい。
言語感覚優位の子は、語るだろうし、
体感覚優位の子は、手に持ったり、
踊ったり、走ったり、体を使って表現できればいい。

その子の得意なことで、感情を外側に出して
見たり感じたりできればいいのです。
それができれば、実は、
描くことはそんなに難しくなくて、
(別に描きたくなければ描かなくても良いんだけど(^^))
ちょっとしたヒントで紙に出せるようになる。

昨日の、子どものアンガーマネジメントをファシリテートする
アンガーマネジメントキッズインストラクター(AMKI)、
そのキッズインストラクターを養成する
AMKIトレーナーの勉強会で、
そんな話と、ヒントをお伝えしました。


実は、私が主任教諭として
勤めていた幼稚園は、
絵画製作でいろいろなことを学ぶのが特徴的な幼稚園だったんです。
絵画製作は、苦手とか、上手とか下手とか
そういうことではないところに
実は、大切なことが隠れているんです。


なにより大敵なのは、
大人の不合理なbiasかもしれません。


コメント
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