【利休好の旅箪笥と織部】
旅箪笥(利休箪笥)。
小田原の陣に、秀吉に従っていた
利休が創案し、持っていったと
言われています。
小田原の役では、
秀吉は余裕だった(笑)らしく
お茶を楽しんでいたとか。
野点で(戸外で)、ピクニック気分で
点てられるようにできています
実際にお庭で茶会をしたこともありますが、
お稽古は、室内でします。
足が3つ付いた蓋置は、五徳を型どったもの。
今の季節は、吊り釜など、炉の中に
五徳を使わない釜を使ったりするので、
蓋置を五徳にする、シャレなんです。
五徳の足と、水差が同じ織部。←緑色
の組み合わせ。
おしゃれですよね~。
織部は、秀吉に仕えていた
武将の名前。
利休の弟子でもありました。
武将は自分の名前を、昔の職名から選べたので、
数寄者で、お洒落な古田佐介は、
堅苦しくなく洒落た職名を探して、
布を織る職名だった
(格下の)『織部』に目を止めます。
緑色のoliveオリーブ、
当時はオリーベと発音していたので
その緑とも掛けて、
彼は、「織部」を、名として選び、
この緑が、古田織部正の象徴になっていきます。
筆で描いた、
幼子が描いたような雑な(粋な)線も
織部の特徴です。