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聖なる医者 聖リカルド・パンプーリ ◆、ついに憧れの修道生活に(4)

2017-11-04 20:34:41 | 聖リカルド・パンプーリ
『聖なる医者 聖リカルド・パンプーリ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ、23

◆、ついに憧れの修道生活に(4)

 こうして、リカルド修士について聖人の噂が広がっていきました。それで診察に訪れる母たちが、「先生、どうぞ、わたしの子供に祝福してくださいませんか」と頼むまでになりました。かれは困って、子どもたちにご絵やメダイを与えていましたが、母たちが望んでいたのは祝福でした。「でも」とかれは気の毒そうにいいました、「わたしは司祭でないので、それはできません」と断っていました。

 これを知った院長の神父は、かれを励ましていいました、「あなたは司祭ではないが、聖母マリア、または、本会の創立者神の聖ヨハネに向かってこのお母さんの意向に従い取りついでくださるようにと祈ることはできますよ」と。こんなわけでリカルド修士は、子どもに祝福を与えるようになりました。

 ところで前にもいったように、リカルド修士は健康状態がすぐれませんでした。とくに戦争のとき二十四時間もかかって雨にぬれながら戦場から医療品を安全な場所に運んだことがありましたが、その結果、肺をおかされたのです。かれが修道院に入る前にひとりの医者に診察してもらったとき、その医者はかれのことを、「あるく死人」と呼んだのです。


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