5年ほど前に起きた騒動です。初めて知ったので、ここに掲載します。
『ラ・レプッブリカ』というイタリアの大手紙(イタリアで第2位)上におけるインタビューで、教皇フランシスコは、「地獄は存在しない」「悪い霊魂は消滅するのみだ」と発言したと報じられました。
その後、バチカンは慌てて対応し、教皇の発言の正確な引用ではない、教皇の発言が(勝手に)編集されただけだ、と声明しました。
万一に万一、教皇様が、地獄の存在を本当に否定したのであれば、教皇様は異端者です。永遠の重大な教義を公然と否定したのですから。そうでないことを、バチカンの説明の通りであることを願いますが。地獄は存在せず、悪い霊魂は消滅するだけ、というのは、エホバの証人の教義です。エホバの証人の創始者、チャールズ・ラッセルが地獄を恐れるあまり、発明した新しい教義です。それまでは、プロテスタントの中にさえ、ありませんでした。
【参考】ニューズウィーク
2018年3月29日 11:53 AM EDT (Newsweek) トム・オコナー(シニアライター兼「国家安全保障と外交政策」副編集長)
カトリックの教皇フランシスコは木曜日、リベラルなイタリアの有力紙とのインタビューで、地獄は存在しないと発言し、驚くべき事実を明らかにした。
「革命家と呼ばれるのは名誉なことだ」と題された記事の中で、ラ・レプッブリカの創刊者であるエウジェニオ・スカルファリは、神からの悔い改めを求める「善い霊魂」はそれを受けるという教皇の以前の発言を認めた上で、「悪い霊魂はどうなのか?」と質問した。教皇フランシスコは、何世紀にもわたるキリスト教の信仰に反するかのように、罪人の霊魂は死後に消滅するだけで、永遠の罰を受けることはないと述べた。
教皇フランシスコは、カトリックのブログRorate Caeliの翻訳によると「彼らは罰せられることはなく、悔い改めた者は神の赦しを得て、神を臨む霊魂の列に入る。「地獄はなく、罪深い魂は消えるのだ」。
教皇フランシスコは3月29日、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂で聖木曜日に聖香油を祝福するミサを執り行った。同日付のイタリア紙『ラ・レプッブリカ』は、教皇が地獄は存在しないと考えていることを明らかにした。
記事が掲載された直後、バチカンは声明文を発表し、記事は「正確な記録ではない」とし、教皇フランシスコとスカルファリの会談は私的なもので、正式なインタビューではなかったと主張した。
「今日の記事で筆者が伝えていることは、教皇が発した文字通りの言葉が引用されていない、筆者の編集の結果である。したがって、前述の記事の引用は、教皇の言葉を忠実に書き写したものと見ることはできない」とバチカンはCatholic News Agencyが翻訳した声明の中で述べている。
Catholic News Agency.はまた、2013年に物議を醸した記事の後、スカルファリ氏が教皇によるとされるいくつかの言葉が「教皇フランシスコ自身によって発せられたものではない」ことを認めたと指摘した。
(これ以外にも、BBCなど複数のニュース記事を読んだうえで、この記事を載せました)