![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/98/cadc6b4d30086d8106fa76cece78badc.jpg)
『おさないイエズスの聖テレジア』企画:デルコル神父 文:江藤きみえ 9
イエズスのおん母聖マリアのとりつぎで奇跡的になおったテレジアは、どんなに聖母を愛するようになったことでしょう。
当時は満10才にならないと初聖体がゆるされなかったので、あと1年もまつのを、テレジアはとても辛く感じました。では、もっとりっぱに準備するため、徳の花をふやしましょうと決心したテレジアは、美しい一冊のノートをとり出しました。ポリーヌが修道院にはいるまえ、
「初聖体の準備として愛とぎせいの徳の花をここに書きなさい」といってくれたものです。テレジアは、できるだけたくさん書けるように、どんな小さな機会にも利用します。とうとう1884年5月8日になりました。
はじめてご聖体のイエズスさまをいただく喜びで、テレジアの顔は、かがやくばかりです。シスターの学校でも3日間の黙想会を、このためにしていただきました。美しい白い服を着て、花のベールをかぶり、ミサにあずかりました。はじめから終わりまでテレジアは、もう嬉しくて、「愛するイエズスさま、わたしをあなたにおささげします」と、いくたび、くり返したでしょう!
ご聖体をいただいたそのしゅんかん、そのほほを流れる涙が、かぎりないよろこびを映して、真珠のように光っていました。まるで天の喜びという喜びが、みんな小さな心に降りてきて、はり裂けるかと思われるほどです。
初聖体の式は午前ちゅうに行なわれ、午後は、同じ仲間と、自分をマリアにささげる式です。このときも、みんなにかわって、その祈りをとなえるために選はれたのは、テレジアだったのです。ああ、どれほどの感激と感謝が、祈りのことばとともに天にのぼっていったことでしょう!
初聖体の日の夕方、テレジアは、父といっしょにカルメル会の修道院を訪れました。ひさしぶりに見る婦の美しいこと!姉もまた白い花よめの服をつけ、頭にばらのかんむりをいただいています。姉のためにも、この日は、修練を無事におえて修道誓願をたてる日となっていたのです。その美しい姿は、イエズスの花よめとなったからでした。すぐテレジアの決心はきまりました、「そうだ、わたし、お姉さんのようにイエズスさまの花よめになるわ、あんなに美しい白いベルと花のかんむりをつけて・・・」
でも、それから2年間もの長いあいだを、テレジアは悪魔のはてしない誘惑と戦わねばなりませんでした。
イエズスのおん母聖マリアのとりつぎで奇跡的になおったテレジアは、どんなに聖母を愛するようになったことでしょう。
当時は満10才にならないと初聖体がゆるされなかったので、あと1年もまつのを、テレジアはとても辛く感じました。では、もっとりっぱに準備するため、徳の花をふやしましょうと決心したテレジアは、美しい一冊のノートをとり出しました。ポリーヌが修道院にはいるまえ、
「初聖体の準備として愛とぎせいの徳の花をここに書きなさい」といってくれたものです。テレジアは、できるだけたくさん書けるように、どんな小さな機会にも利用します。とうとう1884年5月8日になりました。
はじめてご聖体のイエズスさまをいただく喜びで、テレジアの顔は、かがやくばかりです。シスターの学校でも3日間の黙想会を、このためにしていただきました。美しい白い服を着て、花のベールをかぶり、ミサにあずかりました。はじめから終わりまでテレジアは、もう嬉しくて、「愛するイエズスさま、わたしをあなたにおささげします」と、いくたび、くり返したでしょう!
ご聖体をいただいたそのしゅんかん、そのほほを流れる涙が、かぎりないよろこびを映して、真珠のように光っていました。まるで天の喜びという喜びが、みんな小さな心に降りてきて、はり裂けるかと思われるほどです。
初聖体の式は午前ちゅうに行なわれ、午後は、同じ仲間と、自分をマリアにささげる式です。このときも、みんなにかわって、その祈りをとなえるために選はれたのは、テレジアだったのです。ああ、どれほどの感激と感謝が、祈りのことばとともに天にのぼっていったことでしょう!
初聖体の日の夕方、テレジアは、父といっしょにカルメル会の修道院を訪れました。ひさしぶりに見る婦の美しいこと!姉もまた白い花よめの服をつけ、頭にばらのかんむりをいただいています。姉のためにも、この日は、修練を無事におえて修道誓願をたてる日となっていたのです。その美しい姿は、イエズスの花よめとなったからでした。すぐテレジアの決心はきまりました、「そうだ、わたし、お姉さんのようにイエズスさまの花よめになるわ、あんなに美しい白いベルと花のかんむりをつけて・・・」
でも、それから2年間もの長いあいだを、テレジアは悪魔のはてしない誘惑と戦わねばなりませんでした。