Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ビッグコミックオリジナル5号感想

2007年02月19日 | マンガ
お待ちかねの高橋留美子劇場「事件の現場」が面白かったです。高橋留美子であるからして当然の出来なんですが、ちょっとしたことの積み重ねが実にうまいですね。平和に暮らしていた家庭に自由に生きてきた姉が転がり込んでくるその波乱の具合が誠に真に迫ってます。そして人間観察の賜物か、一人の人間がいろんな面を持ち合わせているというところはなるほどと思わせるのでした。

「蔵人」焼肉屋の店主の渾身のカタログのようなメニューはせっちゃんの手によって生まれ変わりました。これなら成功しそうですよ。そして今週は焼酎のおいしいお湯割の方法が載っていました。「まずお湯をグラスに移して60度にさまし、そして必ず湯を才にいれ、焼酎は後からゆっくり注ぎます。それをマドラーでかき混ぜないで、静かにに別のグラスに移し変えます」それはいい事聞いた!今度やってみたいです。自分は飲めないけど。

「あんどーなつ」今回の薀蓄はひな祭りに欠かせない餅菓子引千切ですが、わたくし食べたことも見たこともありません。京都のお菓子でありまして、鄙の土地にはないのでしょう。
前回はお茶の銘柄を知らなくて赤っ恥といったところでしたが、それがどうして「一ツ橋流の家元に知られたら逆鱗に触れて御用達の金看板を返上」ってことになるのかは理解できないところです。そしておっかない顔だった家元がなっちゃんのおばあさんだとわかると別人のようになった描画ですが、今回もまことに柔和になってます。あっさり孫娘にお茶の秘訣を教える家元さん。梅さんがこの会場は暑いといったのでおそらく冷たいお茶とかぬるめにするとか言う話になるんでしょうね。暖房切ったらええやん。

「岳」凄腕だけど命を救うために非常な男・牧さん。わたしも遭難した人に対してもうちょっとあったかい言葉をかけてあげたらいいと思いますけどね。

「くず」冒頭の校長先生の「夜明けの聖母」批判があの「夜回り先生」を髣髴とさせて、ドッキリしました。そんなに大勢の子供を引き受けて実際全員救えるのか、自分の息子のこともわかってないのにという百合夫の言葉に絶句するママでした。そして美月ちゃんの件はくずの積極的介入で一件落着となりました。かなり強引な介入ではありましたがこれぐらいしないと勝ち目はありません。事件の後も顔を上げて同じ学校に通ってる百合夫に根性を見ました。