兼業歯科衛生士

自分らしい幸せを探そう。

がん医療の中の歯科の役割

2015-02-01 23:50:17 | 勉強会
2015年2月1日 
 静岡がんセンターにて「がん患者を支える歯科衛生士のための講習会」に参加しました。
静岡がんセンターでは、がん患者の地域歯科医療連携のため、平成18年より「がん患者の口腔合併症と歯科治療講習会」を開催、がん患者を口から支える口腔ケアに取り組んでいます。


 がんの部位、治療内容によっても違いがありますが、口の中への影響は想像より酷く、がん治療時の口内炎発症率は、抗がん剤治療で40%、造血幹細胞移植で80%、頭頸部放射線治療では100%。その原因は本来なら発揮されるべき自己免疫作用や自浄作用が、がん治療の副作用により妨げられ汚染することにあります。
口腔ケア、セルフケアが出来ていることにより、口腔細菌の増殖を抑え、人工呼吸器関連肺炎、術後創部感染の予防効果につながり、口内炎などの副作用が軽減され、がん治療を予定通り遂行し、しいては、医療費への影響も抑えられることでした。
 がん患者にとって「口の中をきれいに維持すること」は困難ではありますが、健常人より必要、不可欠なケアです。
歯科衛生士の役割として、患者さんがセルフケアが出来るように指導していくことの大切さを強く思いました。


 
 






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今年度の感染症の総括

2015-01-18 23:50:44 | 勉強会
2015年1月13日(火)(静岡保険医協会主催) 

今年も、矢野邦夫先生(浜松医療センター)院内感染対策講習会の季節になりました。

平成26年、エボラウイルス病デング熱などインパクトのある感染症がニュースなどで取り上げられる一年でしたが、身近で怖いのはインフルエンザノロウイルスです。

医療従事者の心得として、最も重要な感染予防は「手洗い」であり、次に大切なことはインフルエンザワクチンやB型肝炎ワクチンなどの「ワクチン接種」です。
けっして、自分が感染源にならないために。

今年も、「感染源は手」にあることを肝に銘じて、外出時には、鼻や目を擦らない様にと心に決めて帰って来ました(笑)












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コグニサイズって知ってますか?

2014-07-15 00:16:35 | 勉強会
聞きなれない言葉って、なかなか頭に入ってきません(笑;)これって、認知症の始まりかしら?と不安になります
コグニサイズとはコグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語で、同時に二つの課題を行うことで脳と体の機能を効果的に向上させることトレーニングのことだそうです。
2014/07/13 ブケ東海三島にて保険医協会主催、
講師に国立長寿医療研究センター牧迫 飛雄馬 先生の「認知症予防のためにできること」これからの長寿社会において、避けては通れない認知症予防の講演を聞いてきました。

誰もボケたくはないですが、70歳で5%。・・・・85歳以上で40%、90歳以上で60%が認知症というデーターがあるそうですし、テレビでは「2つの事を同時に出来ない人は、認知症の発症リスクが7倍」と脅かされているような話もあります。
また、初期の認知症の進行を遅らせる薬としてアリセプト(塩酸ドナペジル) 2011年にはメマリー、レミニールなどが登場しましたが、認知症を治す根本的な治療は現在のところ開発されていません。薬はあくまでも対処療法であり、認知症を十分理解し自由に生活できるようにすることが認知症の悪化や進行速度を抑えることにつながると言われています。

年齢は一番のリスクになりますが、それプラスの危険因子が遺伝や生活習慣因子、転倒や不活動の老年症候群因子。それらの危険因子を少しでも排除し、
週3回以上、頭使いながら有酸素運動を習慣付けることにより、物忘れ改善物質BDNFが増えて、海馬の委縮を防ぎ発症リスクが抑えられるそうです。

認知症予防のためには、適度な運動、楽しみのある生活、人との交流、バランスの取れた食生活。ということですから、週二日カヤックを漕ぎ、魚が釣れたら友人と飲み会をし、、、このままの行ったら大丈夫かしら?特にサバに多く含まれているDHAやEPAは脳の神経伝達の向上や血行を良くするはたらきがあるそうですから
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砂糖断ちであなたの歯茎は変わります!

2014-07-12 20:31:55 | 勉強会
2014.07.12 三郡歯合同学会「歯科臨床の質を高めるために今出来ること、これから求められうこと」丸森英史先生の講演会に参加しました。
英史先生のお父様である丸森賢二先生の毛先磨きは私の原点です。今現在でも推奨し、患者さんにも指導していますし、今私の口腔内を維持しているのも毛先磨きです。

 「虫歯はフッ素塗布しているから大丈夫と安易に考えてしまいそうですが、生活習慣を見直さないとあっという間に虫歯が進行します。
皆さんご存知の通り歯周病は放っておくと怖いですが、脅かしても本当の意味でのモチベーションアップにはなりません。
また、術者指導の歯石除去や歯ブラシ指導、クリーニングだけではその時だけ終わってしまいます。
自分で磨いて、炎症をコントロール出来る。治るブラッシングを伝えることが強い動機につながる。」
バイオフィルムを理解した上での歯ブラシ指導と砂糖の摂取をコントロールする食事指導、生活指導が如何に大切か!!改めて自分の仕事とは、と考えさせられた講演でした。
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サプリメントと健康

2013-07-21 21:25:44 | 勉強会


三島にて、保険医協会主催「サプリメントと健康」浜松医大名誉教授 高田明和先生の公開講演会を聞いてきました。

夫婦で晩年を過ごせることは最高の贅沢という言葉から講演会は始まりました。
夫婦で元気に過ごせるためにサプリメントを勧めるというのでありませんでしたが(笑)、

サプリメントとは、「補う」の意味。
薬の効果にはプラシーボが多いとのこ。
プラシーボとは、もともとはラテン語で「私は安心する」という意味

「効き目がある」と信じることにより、病気に対して精神的治癒力を
発する効果。風邪薬と偽って患者に小麦粉を与えると風邪が治る等。

「気休め薬」「偽せ薬」とも訳される。
このプラシボ効果に重要なのが、処方する医師のやさしい言葉や態度で薬は効くそうです。

現在のサプリメントは色々な成分が入っているので何かしら足りないもを補えるかもしれない。
効果を期待して必要以上に飲みすぎないように。あくまでもコマーシャルは個人的な感想で、万人に効果があるものではない。
自己管理のもと、自分には効果があると思えばそれでいいでしょうという何ともあいまいな話でした。


  補足 日本生活習慣予防協会のしらべは健康食品の市場規模は1兆7700億円 
 エイジングケア関連だけでも3400億円とのこと。
 サプリメント市場が潤っていることだけは確かなようです。
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口腔ケア勉強会

2012-11-08 08:09:53 | 勉強会
一昨年の10月より、在宅病床における口腔ケアの実際講演に影響を受けて、昭和大学歯科病院での口腔ケア勉強会に参加しています。
昭和大学歯科病院では、ボランティアで付属病院や老人施設へ口腔ケア訪問を実施。また、認定歯科衛生士を目指し日々研修と仕事とハードスケジュールな歯科衛生士の皆様です。

通い始めて今年で2年目。毎月の参加は無理ですが、出来る範囲で参加しています
今年のテーマは 「病棟での口腔ケアにおける歯科衛生士のの関わり」で、10月は「口腔ケア(実習含む)むせる時の対応」日山主任の講義でした。
口腔ケア、簡単そうですが見ると聞くとは大違い衛生士同士スポンジや歯ブラシを使い実際に実習開始。
サブリーダーDHが指導をしてくださいました。
普段の診療では介護を必要とされる方の口腔ケアの頻度はないわけではないという程度なのですが、いざという時この実習を思い出し実践に活かしていきたいと思います。

ちなみに認定歯科衛生士は、生活習慣病予防(特定保健指導)、在宅療養指導(口腔機能管理)、摂食・嚥下リハビリテーション
また専門・認定歯科衛生士として歯科専門学会が認定する専門認定歯科衛生士制度が存在する。
日本歯周病学会認定歯科衛生士(日本歯周病学会)
インプラント専門歯科衛生士(日本口腔インプラント学会)
日本歯科審美学会歯科衛生認定士(日本歯科審美学会)
ホワイトニングコーディネーター(日本歯科審美学会)
日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士(日本成人矯正歯科学会)

細分化され歯科衛生士も、よりスペシャリストを求められる時代になってきました。

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歯を破壊する睡眠時ブラキシズム

2012-09-14 23:56:56 | 勉強会
9月13日
昭和大学補綴科教授 馬場先生の講演睡眠時ブラキシズムを聴いてきました。
人口の5~15%が睡眠時ブラキシズムといわれ、歯ぎしりと食いしばり、どちらか一方の人もいれば、両方混在する人も。
睡眠中の歯ぎしりの80%はノンレム睡眠(第1、2段階)で発生し、10%前後がレム睡眠で発生。また、ほとんどがノンレム睡眠からレム睡眠へ移行する期間で発生。睡眠中の一時的な脳の覚醒に伴う現象と考えられてる。

ブラキシズムの症状のうち最も多いのは歯の摩耗で、進行すると歯が割れたり折れたりする。歯が部分的に鋭利になり、口の中を傷つけることもある。歯を揺さぶることによって歯周病や知覚過敏も悪化すると考えられる。

原因は解明されていないが、遺伝性?ストレス?かみ合わせ?などが考えられ、アルコールやタバコ、カフェイン、うつ病の治療薬などもリスクファクターになる。
最近では逆流性食道炎の人は胃酸を中和するために歯軋りをするということも解ってきた。

合理的対応としては、原因と考えられることを排除し症状が悪化する前にスプリントを入れることが有効。
歯の表面を摩耗から守るとともに、歯にかかる力を歯列全体に均等に配分する。顎関節内の圧力もコントロールし、ダメージを防げるとのことが大切です。

この講演を聴く前は、睡眠時ブラキシズムは、自己暗示療法も効果があると考えていましたが、症状が出る前にスプリントを入れるべきと強く思いました。

夫の歯軋りに悩まされている妻は多いのではないかと思っていましたら、男女の差はないとのこと。
夫婦円満の秘訣は、まずスプリントを入れることと歯軋りする人より先に寝ることですね(笑)
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感染対策の重要ポイント

2012-02-08 14:23:17 | 勉強会
 2012年1月17日浜松医療センター感染症科 矢野邦夫先生の講演を聞いてきました。

インフルエンザ対策を含めて・・・・・すでに猛威を振るっていますが、まだ伊豆の国市はそれほどでもないような・・現在周りに子供がいなくなり、人混みに行かない生活をしているので、インフルエンザは最近身近でなくなっていますが、もしかかったらと考えると、免疫力が年々衰えている私にとっては脅威です。

 2007年12月に院内感染予防対策 CDCガイドラインに基づいた話を聞いて以来、ファンになっていますが、前回同様CDCガイドラインが頭の中をよぎる話を淡々とされまして、その話を聞きながら、マスクをしてこなかった自分に不安を覚え、手をアルコール消毒したくなり、帰ったらうがいをしなければと妙な強迫観念を覚えてしまうのは私だけでしたでしょうか(笑)

インフルエンザノロウイルス対策
 診療所、病院では家庭的な掃除ではなく、感染経路を遮断することが大切なので、手の高頻度接触表面(ドアノブ、ベット、椅子などのフレーム、電灯のスイッチ、洗面台の蛇口、キーボード、マウス、カルテなど)の消毒が重要であるということ。
また手指消毒はアルコール製剤がすぐに乾燥し、感染には有効のようです。当たり前ですが、手洗いにマスクと基本が大切です。

CDCガイドラインを読み返し、院内感染対策を徹底していこうと思いました。














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平成22年度 生涯研修プログラムに参加して

2011-02-28 15:45:17 | 勉強会
平成23年2月27日 静岡県歯科医師会館にて、日本歯周病学会歯科衛生士教育講演が行われました。
日本衛生歯科会と歯周病学会のコラボ研修ということで、県外県内から180名以上歯科衛生士が研修会に参加しました。

 朝日大学歯学部教授 渋谷俊昭先生「歯科医師の立場から歯科衛生士に知っておいてほしい全身的な知識」
パートナーとしての歯科衛生士に、歯肉を見分ける力、レントゲンを読み取る力をつけてほしい。また、血液データーや服用している薬などから患者さんのバックグランドを診る力を知識を持ってほしいという講演でした。
また、先生の研究されている歯周病のリスクファクター ニコチンが線維芽細胞を破壊するスライドは印象深く、喫煙が歯周病に及ぼす影響を改めて再確認できました。

 都立心身障害者口腔保険センター 歯科衛生士 石井里加子先生「スペシャルニーズのある人の歯周病管理に対する知識等」の講演では、一般歯科でも、障害を抱えている患者さんと接する機会はあり、その場合の着眼点をキーワードに話されました。
患者さんが受付に入っていらしたときから観察し、呼びかけの反応や、体の動き、姿勢、歩行、顔色などから情報を読み取り、診療時の考慮点など、診療時のスライドを見ながら説明されました。
 もしもの時の留意点として、患者さんの気分が悪くなり、意識が遠のいてしまった場合などのモニターがなくてもわかる呼吸や血圧などの触知し確認する方法を説明されました。
一般歯科の場合は、一番先にすることはとにかく119ですけど。。。

歯科衛生士も3年教育になり、年齢を重ねても続けられる仕事になりつつあることを実感しました。
歯科医師のパートナーとして、日々新しいことを吸収し勉強することの大切さを感じました。
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在宅病床における口腔ケアの実際

2010-10-22 13:12:51 | 勉強会
10月21日、保険医協会主催、サンスター、T&K 協賛にて、三島市民生涯学習センターで開催された昭和大学歯科病院 歯科衛生士長 日山邦枝さんの講演を聴きに行きました。


自分自身、近い将来身の回りで在宅における口腔ケアがいつ必要となるかもしれません。そんなことも考えつつ、聴いてきました。

在宅、病床の口腔ケアーは日々の生活の中、毎日、継続して行われなくてはなりません。
患者さんの口腔状態、心理状態、身体機能、様々な情報を収集し、患者さんの同意を得て進めていかなければなりません。そのために医療連携での情報を共有すること、介入場所でのコミュニケーションの大切さなど、大学病院の口腔ケアーセンターでの実際を自然体でお話されていました。また先生ご自身の入院体験や、介護体験などを取り混ぜながら、説得力のある講演でした。

口腔ケアの実習として、サンスターT&K2社から提供された薬剤や器具を用いアシスタントの方をモデルにして、口腔清掃手順や諸注意などを実演をしながら説明されました。


会場は満員に近い参加で、医療関係者の口腔ケアに対する興味の深さを感じました。

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