12月28、29日で、別所温泉に行ってきた。まずはここから出発。
日暮里で山手線に乗り換え、神田へ。そして中央特快で終点高尾まで。通勤電車だが日曜日だし年末休みだしで、そんなに混んでなかった。あ、反対方向というのもあったか。高尾で中央本線に乗り小淵沢へ。これは結構混んでた。
そして小淵沢からはよいよ小海線だ。大昔、こどもの頃、半端なく混んでて窓から出入りする人が多数いた。今は2列+1列でゆったりしているし、なんせ窓が開かない。清里もあまり人が降りない…冬だからね。ぴーかんの天気で山がきれいだった! やっぱり遠回りだけどこっちで正解だったなぁ。
小諸でしなの鉄道に乗る。これはわりと最近乗ったな。次の日も乗るし。
上田で上田電鉄別所線に乗り、最終目的地別所温泉へ。今回は本当に電車を乗り継いだだけでアクティビティはなし。
別所温泉に着いてとりあえず宿にチェックイン。そして暗くならないうちにすぐ近くの北向観音へ。なんと、というべきか、やはり、というべきか、手水が温泉! これはありがたい。が、硫黄臭が強くてむせた…。
宿はエレベーターの中まで畳敷きで、なんか落ち着く。たびソックスもあるし、足が冷たくない。接客もとても気持ちいい。リピートしたい宿だった。
次の日、朝起きたら…雪!
駅までどうしようって思ってたら、宿の人が送ってくれた。この日はしなの鉄道のろくもん2号にのるため、わざわざ長野まで行くのだ。駅には昭和61年まで走っていた丸窓電車が展示されていた。
長野で少し時間があったが、雪降ってたし、一昨年行ったし、善光寺はパスした。昼を食べようとうろうろ。駅、工事してて様変わりしていた。駅前の店もちょうどいい時間で大混み。並んでいる時間はないのであきらめて駅弁買って乗ろうとしたが…何もない。アウトかと思ったらホームに駅そばが! ギリギリセーフ。かけそばのおいしかったこと!
ろくもん2号。長野から軽井沢。食事付きのチケットは12800円!とても出せないので普通に指定券で。1~3号車までで、それぞれの車両は内装が違う。2号車はサロンカー風。ボックスもあるが、片側は椅子もソファ風で窓の景色を楽しむようになっている。3号車は和風。障子で仕切って2席の個室っぽくなっている。ここに乗りたかったのだが、残念ながら2~3号車はお昼付きチケット専用車。ブルジョワしか乗れない。貧乏人は1号車。2席、4席のボックスと木のボールプールがあって、子供が遊べるようになっている。おつまみの販売もあるのだが、全般的に高い!手が出ない。窓枠を木で囲い、日除けもすだれ風になっていて、全体的に木のぬくもりを強調している。
先頭から前が見えるのだが、惜しいことに天気が悪い。
途中、何駅か停車時間を長くして、いろいろなイベントをやっていた。普通に運行すると食べ終わらないうちに着いちゃうからね。温泉コーヒーの試飲や限定土産販売、真田幸村?と記念撮影、駅舎で記念撮影、駅前公園の散歩。食事なしでも十分楽しめた。何よりぐっときたのは、列車が発車するとき、各ホームで地元販売員や駅員の人たちが手を振って送り出してくれたことだ。そこにはブルジョワも貧乏人もない。もっと驚くのは上田を過ぎて少ししたとき、しなの鉄道本社の前を通り過ぎるが、大掃除最中の社員たちがモップをもったままこの寒いのに外で列車に向かって手を振っていたのだ。それを直前に知らされた乗客は手を振り返すので精一杯だった。乗務員、地元、駅員、本社、一丸となってこのろくもんを成功させようという気持ちがひしひしと伝わってくる。ここまでされると応援したくなる。がんばれ!しなの鉄道! またぜひ乗ろう! 今度はなんとかブルジョワの仲間入りをしたいもんだ。
小諸駅前にこんな公園があったとは。停車場ガーデンというので、花の時期はきれいだろう。ろくもんのヘッドマークになっている石の並びを発見。確かに隠れミッキーのようだ。
軽井沢からはさすがに新幹線。高崎までつながっていたら…と思う。新幹線が次々できると、結局不便になる。廃線、本数削減、乗り継ぎなど無視される。夜行・寝台もなくなり、待ち時間のほうが長くなって、結局目的地に着く前にどこかに無理して泊まるしかなくなる。野宿はムリだし。もう青春18きっぷなど使えないんじゃないかなー、少なくとも私は。今はフリーきっぷも少なくなっているし。鉄道での行き方を時刻表見ながらあれこれ考えた時代が懐かしい。もう選べない。おっと愚痴になってしまった。
上野から川口の京浜東北線で今回の乗り鉄旅は終了。温泉しかなかったけど、乗り鉄としては満足した旅だった。