プサとダルの日々~時々鉄子

GもDもわからない音楽ド素人がハンマーダルシマーとプサルタリーの2つの楽器に挑戦中!
どうなることやら…

狂言 万作・萬斎の世界 埼玉会館

2017-04-17 17:23:21 | その他見聞録

4月16日日曜日、狂言を観に埼玉会館へ。狂言なんて何十年ぶりだろう。機会があれば観たかったのだが、能楽堂は気後れするし大体高すぎる。今回は埼玉会館のリニューアル記念で野村万作の狂言が観られるし、無料で狂言講座もついている。
その狂言講座に、そんなにいないだろうと思ってたらなんと9割がた参加していた。 なんでみんなそんなに熱心なんだ。講座の間は自由席ということで割と前のほうの真ん中をゲット。素人にもわかりやすい狂言についての説明と演目のちょっとした解説、そしてワークショップ。講師の後をついて小唄と小謡をみんなで謡う。小唄は流行歌のようなものなので覚えやすくできてる。小唄はなんとかついていけたが、やはり小謡は難しい。最初に教わる小謡だということだが、謡は普段聞かないし、独特の節が覚えにくい。声の高さも合わないので低いところは出ないし。初めて知ったが、最初に出す地謡の頭の声に合わせるのでその時々で高さが違うという。えー、音域も広くないとだめじゃん。それに合わせて舞も覚えなければならないのだから演者を尊敬する。しかもすべて口伝だ。一朝一夕にできるものではない。

演目は武悪と二人袴。武悪は名乗りもなく始まるので、あらすじをあらかじめ頭に入れておいて、一瞬で集中しないと。機嫌の悪い主のイライラが伝わってくる。太郎冠者は上手く立ち回ろうとして失敗することが多いのだが、これは存外に上手くいく。後半の主の豹変ぶりが滑稽だ。幽霊に早く消えてもらいたいのに話を最後まで聞くのは悪いことをしたと後悔してるから? ちょっと最後はかわいそうになった。
二人袴は本当は父親なのだが、萬斎が父親では無理があるというので兄という設定に変わった。兄と弟でも全然おかしくはない。これは名乗りから始まり、定石のせりふも多く、わかりやすい。この中で講座でやった 花の袖という小謡が舞われる。とても同じ謡とは思えない。私たちがやったのは謡ではなかった…ははは… これは笑い声も目立ち、後味もよかった。
2つとも初めて観る演目だったのでちょっと緊張したが、 解説もあって楽しめた。講座でやった小唄が出てくる二人大名も観てみたいな。

 

 



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