児童書です。
テンポがすごく良くて、一気に楽しく読めました。
たまにこんな「アタリ」があるので、児童書はやめられません。
あらすじは…
小学6年の丈(たける)は慌てると左右の区別がつかないけれど、今のところそれ程困っていない。
ちょっと気の強い転校生の女子、実里(みのり)が何か悩みを抱えているのではと、手にマジックで印をつけてもらったことをきっかけに、アレコレ関わろうとするのだがー…。
主人公が左右の区別がつかないというくだりを読んだ時、
「この障害についてイヤな思いをするけど、仲間のおかげで前向きになるのかな?ちょっと説教ぽいのかな」
と安直に想像してましたが、そんなベタな展開ではありませんでした(^_^;)
この本の作者さん、すごく人物描写がうまいんじゃないかと思います。
あんまり説明くさくないというか。
主人公はちょっとアホの子かしらと思ってましたが、序盤のエピソードで
「何ちゅう気のつく優しい子だ!」
とガラリとイメージが変わりました。
最後のシメ方がぶつ切り気味で余韻があまりなかったことだけ、惜しかった。
個人的に、オススメの児童書です。