最近ハマっている漫画です。
食べ物漫画…の部類に入るんでしょうか。
最近は食べ物漫画も多岐にわたっていますねー。
天狗の末裔の兄弟の、ロハスで美味しい田舎?生活漫画。
天狗と言ってもファンタジー要素は香り付け程度で、美味しい食べ物と兄弟の交流が主に描かれています。
あらすじは…
ニューヨークで両親と住む飯綱(いづな)オン少年。
ある日母に
「あなたは天狗の血を引いている。14歳の一年は人目につかず生きよという一族のしきたりがある。アホらしいけどとりあえず従うことにしたので、来月から日本で兄と暮らしなさい」
と告げられます。
オン少年は「天狗!?クール!」と最初は喜び日本へ行きますが、
待っていたのは田舎(だが東京)の、日本むかし話のような生活。そして生まれてから13年会ったことの無い兄、基(もとい)とのややギクシャクした生活。
兄は寡黙でいまいち掴めない変わり者だし、期待していた天狗パワーは何ひとつなく、ガッカリしたオンはナイショで帰る事も考えます。
一方、おやつひとつ作るにも手間ひまかける事に喜びを感じる兄。
ガッカリしていたオン少年でしたが、
風呂上がりの兄の背に小さな翼を発見して大興奮。
自分にも翼が生えてこないかな!?と天狗パワーを諦めきれない14歳。
さらに一緒に暮らす犬のむぎの言葉が分かるようになり、「俺の天狗パワー増して来てる!」とますます期待が高まります…。
天狗というファンタジー要素をうまく折り込みながら、
ファンタジーに偏りすぎることはなく、兄との交流が深まっていく様子や
美味しそうなご飯の絵を見せてくれます。
焼き芋のポタージュは真似出来そう。
自分でも作れそうな食べ物を描いてくれるあたりも嬉しい。
(最近はそういう漫画、多いですね。昔の美味しんぼとかミスター味っ子は「そんなん無理やでー」というのが多かったですが)
↑この冬真似してみようかと思っているホットアップルサイダー。
この漫画、料理やロハスな田植え、稲刈りなどの描写もいいんですけど…
私がハマったのは、兄弟関係の歩み寄り?が描かれている部分です。
あまり物おじしないオン少年ですが、一緒に暮らし始めても長い間、兄の事を「あのひと」と呼んで少し距離を置いていました。
生まれてから一度も会った事が無いのですから、仕方ないですね。
兄の基も感情をあまり表さないので余計に親しみにくい。
その兄弟間の見えない壁が、少しずつ少しずつ崩れていくさまが微笑ましく、ほっこりします。
クリスマスにプレゼント?を贈りあうシーン。
この靴下カバーウチにもあったわ!と懐かしくなりました。
山菜採りでケガをしたオンをおぶって医者に連れて行くシーン。
基は背中に羽があるので少し気を遣いながら、そおっと頭をもたせかけるオン。
なんか好きなシーンです。
オン君はやや落ち着きはないものの、基本的にとてもいい子なんですよね。
それが分かるシーンも随所にあって、にこにこしながら読める漫画だと思います。
ちなみにこの漫画の事はSpotifyの
映画と漫画を紹介している番組です。感謝。