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本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録。

東雅夫『文豪てのひら怪談』内容と感想

2012-11-15 11:45:41 | 紙の書籍
ポプラ文庫 東雅夫『文豪てのひら怪談』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
蒐集者の庭 抄(久保竣公)
悪の手。(車谷長吉)
蝶(秦恒平)
奥州のザシキワラシの話 抄(佐々木喜善)
おいでおいでの手と人形の話 抄(夢枕獏)
白い腕(阿刀田高)
昔の思い出(加門七海)
遠野物語 抄(柳田國男)
井上円了氏と霊魂不滅説 抄(伊藤晴雨)
空襲のあと 抄(色川武大)ほか


【内容】
好評の「てのひら怪談」シリーズから飛び出した、800文字の新たな文学宇宙!和漢の古典文学から、夏目漱石、泉鏡花らの文豪たち、さらには村上春樹、京極夏彦ら平成の人気作家にいたるまで―総勢100名にのぼる小説家、詩人、エッセイストの手になる妖しく不思議で奇妙な物語のカケラを蒐めた、極小にして極上のアンソロジー。


【感想】
日本の古典から現代、中国の古典まで幅広い物語が収録されていて、800字以内の小品ばかりなのでとても読みやすかった。どちらかというと、怖い話より奇妙な話のほうが個人的には好き。理屈ではわりきれない話、後味が悪くない余韻が残るものに惹かれる。
「箒川」粕谷栄市、「土左衛門」北村想、「椰子・椰子(冬)」川上弘美、「死者の書」折口信夫、「仙境異聞」平田篤胤などが印象に残っている


【余談】
オンライン書店bk.1(現在はhonto)が行なっていた「bk.1怪談大賞」が母体になっているアンソロジー。
「椰子・椰子(冬)」川上弘美、「死者の書」折口信夫の二作品は文庫を持っていて既読。

実はこの文庫、家族からの借りもの。随分前に借りたまま積ん読に。苦笑。ようやく読了したので、速攻、返却するつもり。


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