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根岸鎮衛『耳袋の怪』内容と感想

2008-11-13 11:53:28 | 紙の書籍
角川文庫 根岸鎮衛=著・志村有弘=訳『耳袋の怪』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
はじめに
其ノ壱 物怪、妖怪のうわさの怪
其ノ弐 幽霊の怪
其ノ参 憑き物の怪
其ノ四 動物の怪
其ノ五 植物の怪
其ノ六 怪異のうわさの怪
あとがき
解説 夢枕獏


【内容】
佐渡の奉行職にあった根岸鎮衛;ねぎしやすもり(1737~1815)が知人や同僚から聞き集めた、奇談・珍談を書き記し現代語に訳したもの。
『耳袋』は『耳嚢』と書くのが正しい。



【感想】
あとがきにもあるように、この本は盲目的に幽霊の存在や怪奇現象を信じているのではなく、理性的な視点で眺めているところがいいのだと思う。話が途中で終わっていて、怪異の正体を明らかにしないという姿勢も、独特の雰囲気を与えている。怪奇な事柄に限らず、必ずきちんとした説明がついている方がおかしいと思うし。
怖いといえば怖いのだが、味わいのある奇談&怪異談集。


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