朝日出版社 中野京子『怖い絵2』を読了しました。
内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。
【目次】
まえがき
作品1 レンブラント『テュルプ博士の解剖学実習』
作品2 ピカソ『泣く女』
作品3 ルーベンス『パリスの審判』
作品4 エッシャー『相対性』
作品5 カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』
作品6 ベラスケス『ラス・メニーナス』
作品7 ハント『シャロットの乙女』
作品8 フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』
作品9 ベックリン『死の島』
作品10 ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
作品11 ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』
作品12 ブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』
作品13 カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』
作品14 ミレー『晩鐘』
作品15 ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
作品16 ホガース『精神病院にて』
作品17 ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
作品18 ヴェロッキオ『キリストの洗礼』
作品19 ビアズリー『サロメ』
作品20 ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』
作品2 ピカソ『泣く女』
作品3 ルーベンス『パリスの審判』
作品4 エッシャー『相対性』
作品5 カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』
作品6 ベラスケス『ラス・メニーナス』
作品7 ハント『シャロットの乙女』
作品8 フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』
作品9 ベックリン『死の島』
作品10 ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
作品11 ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』
作品12 ブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』
作品13 カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』
作品14 ミレー『晩鐘』
作品15 ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
作品16 ホガース『精神病院にて』
作品17 ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
作品18 ヴェロッキオ『キリストの洗礼』
作品19 ビアズリー『サロメ』
作品20 ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』
参考文献
【内容】
歴史の裏を知り尽くした著者が、西洋名画に秘められた恐るべき怨念・冷酷・非情を解き明かす、知的でスリリングな美術エッセイの第二弾。
【感想】
前作よりも怖さが増しているように思った。わかりやすい怖さより、一見してどこが怖いのかよくわからないものの方が、実は本当に怖いのだろうな…。
前作よりも怖さが増しているように思った。わかりやすい怖さより、一見してどこが怖いのかよくわからないものの方が、実は本当に怖いのだろうな…。
表紙の装丁に使われている、ファン・エイク作「アルノルフィニ夫妻の肖像」が一番印象に残った作品だ。この絵を始めて観たのはまだ小学校の頃だった。実家にあった画集に載っていて、なんとも暗い陰気な絵だなぁ。。というのが、当時の印象だった記憶がある。
まだほんの子供だったし、この絵の時代背景や文化的なことなど知る由もなく、それでも、このアルノルフィニ氏の爬虫類のような冷たい眼差しだけは、はっきりと子供心にも覚えている。
絵というのが、こんなに怖いものだとは本書を読むまでは思いもしなかった。絵画を観る目が変わってしまった。気楽に鑑賞できなくなったというか。
まだほんの子供だったし、この絵の時代背景や文化的なことなど知る由もなく、それでも、このアルノルフィニ氏の爬虫類のような冷たい眼差しだけは、はっきりと子供心にも覚えている。
絵というのが、こんなに怖いものだとは本書を読むまでは思いもしなかった。絵画を観る目が変わってしまった。気楽に鑑賞できなくなったというか。
いいのか悪いのか、果たしてどっちだろう?
【リンク】