新潮文庫 小池真理子『闇夜の国から二人で舟を出す』を読了しました。
内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。
【目次】
Ⅰ 書くことに向かって
Ⅱ 偏愛読書歴
Ⅲ イメージを巡る映像
Ⅳ きらめくエロスの旅
Ⅴ ひとそれぞれに生きる
Ⅵ 時の水脈
あとがきにかえて
文庫化にあたって
【内容】
小池真理子のエッセイ集。タイトルは井上陽水の曲から、ご本人の許可を得てつけたそう。
【感想】
読み終わってから、改めてこのタイトルを見ると、上手いことつけたなぁ~と思う。
本を書くということ、エロスについて、偏愛している読書、自分のこと、自分と夫のこと。様々なことについて書かれているのだが、特に小池真理子が夫より先に「直木賞」を受賞した後の五年間のくだりは胸を打った。
>「夫婦で直木賞」かくも長き五年
このタイトルに込められた重みは、計り知れないのだろうな‥と思った。