火の粉舞う 社(やしろ)の庭に 小正月
たき火は、それ自体神秘的です。
冬の朝、たき火をしているところがあると、学校の始業時間を気にしながら火にあたりました。
でも、だんだん、たき火は禁止になって行きました。
空気を汚すのですね。
煙が出ていると、ギョッとするありさまです。
通りすがりの神社の境内で正月飾りを燃やしているのを見たときは、
思わず、
ああ、今日で、松の内は終わりだって、ちょっと感傷的になってしまう。
正月のつぎは、受験の季節。
三月までは、息苦しく、時に、涙の出る日々。
受験結果の通知を、家族で息を詰めて待ったことがあり。
日暮れても電報が届かず、「不合格」だと気落ちした弟は、こそこそと
勉強道具を持って自分の部屋に入り――、
ようやく電報が届くとそれでも駈け出して行って、
何やら大声で叫びながら入ってきた。
「サクラサクだあ!」
今は、こんな結果発表は、伝説でしょうね。
次の日曜日は、大学入試センター試験だそうです。
すべての子どもたちに、神様のお守りと平安がありますように。