タイ北部の洞くつで行方不明になっていたサッカーチームの少年たちとコーチが、無事発見され、救出されたことは、明るいニュースでした。
タイ海軍の方たちとともに、ボランティアで参加した大勢のダイバーの献身的な働きにも感動しました。
同時に、一人のダイバーが救出活動の中で亡くなり、世界中の涙を誘いました。
その後の報道では、仏教徒であった少年たちとコーチは、お寺に短期出家して、ダイバーの供養をした様子をみることができました。
「キリスト教徒の少年一人を除く」12人ということで、キリスト教徒の少年のその後は分かりませんでしたが、フェイスブックに、少年と教会と聖職者と両親が、感謝のために特別な礼拝会をもち、祈りをささげているニュースがアップされていました。
アダン君(とお呼びするのでしょうか)は、ラオスから越境してきた一家の14歳の息子さん。
洞くつで、イギリスのダイバーが最初に少年たちを見つけた時に英語で会話できた唯一の子供でした。
将来は、サッカー選手か、医者になりたいというアダン君。
奇蹟的に助けられたのですから、亡くなったダイバーの犠牲に報いるためにも、まっすぐ大きく成長していただきたいと、祈らずにはいられません。
アダン君のあかし(証し)(冒頭)
“By the tenth night, we were losing patience, hope, physical energy and courage. We could not do anything to help. The only thing that I could do was pray.”
十日目の夜になるころ、僕たちは、忍耐も希望も体力も、勇気も失いかけていました。もう、祈る以外何一つできなかったのです。
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