ノアの小窓から

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落穂ひろい

2016年01月26日 | 聖書



                 


     ミレーの「落穂ひろい」は、
     おそらくもっとも有名な絵画の一つでしょう。
     
     また、多くの人に好まれる絵です。

     農場で、三人の農婦が、小麦畑の刈り取りのあとに残る落穂を拾い集めています。
     自分の農場をもたず、他人の農場で畑に残った穂を集める貧しい人たちです。

     でも、この絵はほのぼのした情感と刈りいれた後に、まだ余っている収穫の祝福を
     思わせるのです。

     よく知られているように、この絵の由来は、旧約聖書にある「ルツ記」です。

     貧しい二人の未亡人ナオミと彼女の嫁ルツが、着の身着のままの生活の中で、落穂を拾って
     いのちをつないでいき、何とか立ち直っていく話です。


     旧約聖書には、貧しい人たちへの施策が、神の戒めとして記されています。

     落穂を残しておかなければならない。
     ぶどう畑も隅から隅までかりとってはならない。(旧約聖書・レビ記19章9節10節)


     この聖書の教えは、ミレーの時代にも生きていたのですね。

     貧しい者たちを見つめる愛のまなざしが、絵を見る人にも伝わってくるのです。







     



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