主よ。あなたは私を探り、
私を知っておられます。
あなたこそ私のすわるのも、
立つのも知っておられ、
私の思いを遠くから読み取られます、
あなたは私の歩みと私の伏すのを見守り、
私の道をことごとく知っておられます。
ことばが私の舌に上る前に、
なんと主(しゅ=神さま)よ。
あなたはそれをことごとく知っておられます。
あなたは前からうしろから私を取り囲み、
御手を私の上に置かれました。
そのような知識は私にとって
あまりにも不思議、
あまりにも高くて、及びもつきません。(詩篇139篇1節~6節)
私が10年来、相談を受けているAさんについて話したいと思います。
Aさんは、40代、夫と一人の娘がいます。
Aさんは、強迫神経症だというので、苦しみを訴えてくるのです。はっきり言えば、一種の不潔恐怖症です。外出先のトイレが使えない。電車のつり革がもてない。喫茶店やお店の汚れが気になる・・。そのような潔癖症ですから、外出ができません。
人との関係もうまくいきません。とりわけ、自分の子どもとの関係に緊張が生まれます。
もう赤ん坊のころから、子供をたたくようになり、とうぜん、子どもがおびえるのです。
子どもが幼稚園や学校に行き始めると、不潔さが気になって、、玄関で服を全部着替えさせないと家に入れないというこだわりようです。
夫の仕事が忙しすぎて、彼女の悩みを聞いてくれないことが、その症状を亢進させたようです。彼女は、いつか子どもを殺すかもしれないとおびえるほどになり、とうとう、夫に勤めをやめさせたのです
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ところが、病状はさほどよくはなりません。彼女は医者に掛かり、何度も医師を取り替え、いまも、十数種類の薬を飲んでいます。
最近では、夫もあまり真剣に取り合ってくれない。小学校高学年になった娘は、利口になって、適当に母親と距離を取ることを覚えたようす。
Aさんはもしかして、いつか、夫や娘に見限られるかもしれないと恐怖を覚えて、私に電話を掛けてくるのです。
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Aさんは、自分の母親が、自分をそんな風にしたというのです。母親の育て方が問題だった。母親があまりにも厳しく、決して反抗を許してくれなかった。反抗期がなかったからこうなったと、わかったようなことを言うのです。
私も少しお母さんを知っていますが、彼女のお母さんは、ただ真面目な平凡すぎるほど平凡な女性です。良い子どもと良い家庭をつくろうと、生真面目に奮闘していただけです。
みみっちいほどに倹約し、親せきや近所の関係では率先して「良い人」を演じ、家事も一所懸命、いつも人生のつまづきに、備えているような人です。
ある医者が彼女に声を荒げて、言ったそうです。
「親が悪いと言っていたらこの病気は治らないんだ!」
このような症状に、「神様を持ち出せない」ので、医者は、怒るか、なだめるか、理屈でさとすか、薬を出すかしかありません。薬が、たいてい、一番即効があるので、薬を出します。
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Aさんに、気付いてほしいと願うのです。
自分の育ちや生まれつきの資質など、なにほどのものでしょう。あたりにばい菌があふれていることなど、なにほどのものでしょうか。
子どもを虐待して子どもの恨みが気になり、夫に愚痴って、夫が妻の愚痴を上手に避けるようになり、その結果、ばい菌よりも、もっと大きな怪物が、彼女の家に居座るのです。
一度、本気で、神様に祈ってみてください。
神様はあなたのことをいつも気にかけていて下さるのだから。
信者であるかどうかは、今の段階では問題ではありません。
神ご自身がすべてを創造し、あなたも創造されたのですから、
神様があなたをも形作られたというのが、聖書の前提です。
神はいつも、あなたを気ににかけておられるのです。
神よ。私を探り、私の心を知ってください。
私を調べ、私の思い煩いを知ってください。
私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て、
私をとこしえの道に、導いてください。 (詩編139篇23節24節)
うーん難しい相談事ですね。神経内科の先生は 決して
声をあらげるような事は なさらないと思っていましたが・・・。しかしご本人様は とってもお辛いのでしょうね。
私は 聞いてあげられる事しか出来ませんが まさこさんなら きっと良き道へとお導きされる事と思います。
じつは、真実の欲求は別のところにあるのかもしれないけれど、向こうが隠しているものをわかることもできません。
けっきょく豊かな社会だから起きる悩みかも知れません。難民生活の人は、こんな贅沢は言っていられないですから。時おり不幸な事件が起きていますが、たいていの人は愚痴を言いながら時間が過ぎ、「まあまあの人生だった」なんて思うのかもしれないしね。
お医者様ご自身が、「わからないことがある。人は必ず死ぬ」と言っているのに、いまの時代はお医者様に依存している人も多いですね。