さて、種なしパンの祝いの第一日に、弟子たちがイエスのところに来て言った。
「過ぎ越しの食事をなさるのに、私たちはどこで用意しましょうか。」
イエスは言われた。
「都に入って、これこれの人のところに行って、『先生が「わたしの時が近づいた。
わたしの弟子たちといっしょに、あなたのところで過ぎ越しを守ろう」と言っておられる』と言いなさい。」
そこで弟子たちは、イエスに言いつけられた通りにして、過ぎ越しの食事の用意をした。
さて、夕方になって、イエスは十二弟子といっしょに食卓に着かれた。
(新約聖書・マタイの福音書26章17節~20節)
この聖書箇所が、有名な「最後の晩餐」の場面の導入です。
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四月は年度替わりですね。学校も会社も役所も忙しい実務がたくさんありますね。
教会も、四月を起点に新しい年度が始まります。
役員選挙や教会総会があります。
年度替わりが四月というのは、多分に日本の社会に合わせたものだと思います。
実務的な年度替わりと同時に、
聖書にある大切なお祝いの日イースター(復活祭)が、春たけなわのころにやってくるのです。
これは、春分の日のあとの最初の満月の日の次の日曜日だとか。
そのため、毎年日付が変わります。
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キリスト教の祭りと言えば、クリスマスが有名ですが、
聖書的にはイースターのほうが、重要な日です。
イエス・キリストの降誕日は聖書を見ても日付はわかません。
十二月二十五日になったのは、キリスト教がヨーロッパに広まったとき、
現地の冬至の祭りと重ねて祝われたためではないかと言われています。
いっぽう、イエスが十字架にかかって死んだ日と復活に日は、聖書にはっきりと記されています。
「最後の晩餐の日」が特定できるからです。
古代ユダヤ暦では、種なしパンの祭りは、過ぎ越しの祭りの翌日です。
出エジプトを記念する祭りで、日付が特定できるのです。
死刑の日の三日後にイエスは復活されたことも、記録されているのです。
フィリピンの建築中の教会
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