今年はなぜか「秋花粉」に反応している人が例年に比べて多いと、10月の注意点に書いておきました。
当院では、患者さんが訴えるどんな症状に対しても、その引き金・原因といった関連項目を「その場」で伝えています。
それは身体からの声です。そしてそれに対して、施術と共に、「何か生活においてすべきこと(引き算・足し算)があるか」もお伝えしています。
不快症状に対する検査で「吸うもの・屋外・栄養」と言ったら、まずその引き金は「季節の花粉」となるわけですが、そのように反応している人が9月以降、本当に多いのです。といっても、鼻水・咳といった一般的な花粉症状に出る人は少ないです。風邪が長引いているという人はいますが、これも風邪ではなく花粉症状です。
腰が痛い、腕や肩が痛い、頭痛がする、腕がしびれる、喘息やアトピーの再燃(しばらくなかったのに久しぶりに出てきた)、鼻の奥がスッキリしない、のどがいがらっぽい、目が見えにくい、耳鳴りがする、風邪がなかなか治らない、傷がなかなか治らない、眠れない、起きれない、食欲がおちた、イライラする、便秘がちになった、むくむ、歯や歯茎がおかしい・・・
このように典型的な花粉症状とは言えない不快症状として花粉によるアレルギー反応が出ている方のほうが多いです。
また花粉による鼻炎の場合、熱は出ません。出ても1回くらい。鼻水もさらさらして水っぽいです。
風邪・感染の場合は、熱が1回だけということはありません。数日は続きますし、鼻水・痰も時間経過とともに黄色くなって細菌と闘っていることがわかります。
ですから熱が出ても、「本物の感染者」がたくさんいるであろう病院にすぐに行くことは勧めません。
まずは唾液+尿でのゲートマッサージを1時間毎にして、重曹クエン酸水+液体ミネラルをこまめに摂っていれば、感染であっても翌日にはたいてい落ち着きます。それでも全く落ち着かなければ、症状に合った抗生剤が必要になりますから病院にいきましょう。
38~40度を超えて、とても辛い状況なら、まずは市販の消炎剤(大人はロキソニン、子供はタイレノール・カロナール)を使って様子をみましょう。
それで熱が下がれば、そのままゆっくり寝かして安静を確保した方が得策です。もちろん判断できないような緊急時は、予め連絡をして病院に行ったらいいですよ。
そしてこの時期の花粉に最も関連している対処法は、ヒスタミン2受容体(H2R)薬、次いでヒスタミン1受容体(H1R)薬です。
ヒスタミンの受容体は4つありますが、主に研究され、対処薬があるのは、この1と2です。
H1Rは、血管内皮細胞・中枢神経・気管支などに存在しますが、全身性に影響していると思っておいたらいいです。
抗ヒスタミン薬(クラリチン・アレジオン・アレグラなど)はこの受容体に蓋をすることでアレルギー反応が起こらないようにして症状を抑えます。
H2Rは、皮膚の血管内皮細胞・胃壁細胞・平滑筋(胃腸・子宮・血管・気管・尿管)・リンパ球(白血球)・胃腸・心臓・神経組織などに存在し、こちらも胃だけでなく、全身性に影響しています。
H2ブロッカー(ガスター・シメチジンなど)は、抗ヒスタミン薬同様、この受容体を阻害して、症状を抑えます。
ですから、この時期のどんな不快症状に対しても、≪まずはH2ブロッカー≫を使って様子を見るのが、最も時間とお金を無駄にしない方法です。
市販のガスター10は量が少なくて高いので、個人輸入ができる方はそちらを勧めますが、かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医に相談しましょう。
H2ブロッカーを「選んだほうがいい人」もたまにいます。その場合は、ガスター(ファモチジン)よりタガメット(シメチジン)のほうが問題なく使えると思います。
ガスターで不快症状がある方は、個人の薬に対するアレルギーですから、医師に相談の上、シメチジンを処方してもらったらいいです。(シメチジンも個人輸入できます)
H2ブロッカーを必要量(大人:1回20㎎で2~3回/日、子供:1回10㎎で2~3回/日)使うことで大抵不快症状はコントロールできますが、これだけはコントロールしきれない場合は、抗ヒスタミン薬の併用もありです。
妊婦にも使えるクラリチンをまず勧めますが、これで効かなければアレジオン・アレグラを使ってみます。
またヒスタミンは短期型の発痛物質(痛みに限らず、症状を起こす物質)ですから、症状の出方は食事などの引き金に対応して、大きな波型になります。
一方、ロイコトリエンという長期型の炎症物質が絡んでいると、アレルギーによる症状は小さな波が1~2日続くこともあります。
こちらに対しては抗ロイコトリエン(シングレア;病院処方・個人輸入)を使います。
特に秋花粉は雨の後、小さなタンパク粒子が肺の奥まで行って問題を起こしますから、雨の日や翌日には呼吸器が弱い人・アレルギー体質の人は長時間の外出は控えたほうが安心でしょう。
外出時はマスクを重ねて着用し、雑草がたくさん生えているようなところは避け、適宜うがいをしておきます。
以下は皮膚症状に対する抗ヒスタミン薬とH2ブロッカーの併用に関して書かれている記事です。
蕁麻疹に抗アレルギー剤とH2ブロッカー併用
アレルギー除去においては、イネ科のカモガヤ・オオアワガエリ、キク科のブタクサ・オオブタクサ・ヨモギなどの花粉や花粉に含まれる成分に対する施術をして「秋花粉にやられない」という状況を作り出すところまで施術をしておければ来年以降反応することはないでしょう。
花粉は単に花粉症をおこすだけのアレルゲンではありません。
長期的にみれば、がんや脳卒中といった病理の発症にも少なからず関連してきますから、この季節だけ薬で対処すればいいというものではありません。
だからこそ、見つけられる・反応しているときはチャンスですから、そこできちんと除去しておくことを勧めます。
**秋花粉症状でお困りの方からの問い合わせが多かったため、薬品名・使用量などを参考までに書いています。
「自分の主治医は自分もしくは親」であるというコンセプトのもとで情報発信をしています。
自己管理ができる方は、自分で責任を持って、自分に適したものを使ってみてください。なぜなら、自分のハンドルを握っているのは自分自身ですからね。
ただし、自分ではよくわからない、使ってみたけど良くならないという方は、セカンドオピニオンである自分のかかりつけ医や担当施術者に相談してください。
運転免許を持っていない人が、自分を運転しては却って危険ですからね。
当院では、患者さんが訴えるどんな症状に対しても、その引き金・原因といった関連項目を「その場」で伝えています。
それは身体からの声です。そしてそれに対して、施術と共に、「何か生活においてすべきこと(引き算・足し算)があるか」もお伝えしています。
不快症状に対する検査で「吸うもの・屋外・栄養」と言ったら、まずその引き金は「季節の花粉」となるわけですが、そのように反応している人が9月以降、本当に多いのです。といっても、鼻水・咳といった一般的な花粉症状に出る人は少ないです。風邪が長引いているという人はいますが、これも風邪ではなく花粉症状です。
腰が痛い、腕や肩が痛い、頭痛がする、腕がしびれる、喘息やアトピーの再燃(しばらくなかったのに久しぶりに出てきた)、鼻の奥がスッキリしない、のどがいがらっぽい、目が見えにくい、耳鳴りがする、風邪がなかなか治らない、傷がなかなか治らない、眠れない、起きれない、食欲がおちた、イライラする、便秘がちになった、むくむ、歯や歯茎がおかしい・・・
このように典型的な花粉症状とは言えない不快症状として花粉によるアレルギー反応が出ている方のほうが多いです。
また花粉による鼻炎の場合、熱は出ません。出ても1回くらい。鼻水もさらさらして水っぽいです。
風邪・感染の場合は、熱が1回だけということはありません。数日は続きますし、鼻水・痰も時間経過とともに黄色くなって細菌と闘っていることがわかります。
ですから熱が出ても、「本物の感染者」がたくさんいるであろう病院にすぐに行くことは勧めません。
まずは唾液+尿でのゲートマッサージを1時間毎にして、重曹クエン酸水+液体ミネラルをこまめに摂っていれば、感染であっても翌日にはたいてい落ち着きます。それでも全く落ち着かなければ、症状に合った抗生剤が必要になりますから病院にいきましょう。
38~40度を超えて、とても辛い状況なら、まずは市販の消炎剤(大人はロキソニン、子供はタイレノール・カロナール)を使って様子をみましょう。
それで熱が下がれば、そのままゆっくり寝かして安静を確保した方が得策です。もちろん判断できないような緊急時は、予め連絡をして病院に行ったらいいですよ。
そしてこの時期の花粉に最も関連している対処法は、ヒスタミン2受容体(H2R)薬、次いでヒスタミン1受容体(H1R)薬です。
ヒスタミンの受容体は4つありますが、主に研究され、対処薬があるのは、この1と2です。
H1Rは、血管内皮細胞・中枢神経・気管支などに存在しますが、全身性に影響していると思っておいたらいいです。
抗ヒスタミン薬(クラリチン・アレジオン・アレグラなど)はこの受容体に蓋をすることでアレルギー反応が起こらないようにして症状を抑えます。
H2Rは、皮膚の血管内皮細胞・胃壁細胞・平滑筋(胃腸・子宮・血管・気管・尿管)・リンパ球(白血球)・胃腸・心臓・神経組織などに存在し、こちらも胃だけでなく、全身性に影響しています。
H2ブロッカー(ガスター・シメチジンなど)は、抗ヒスタミン薬同様、この受容体を阻害して、症状を抑えます。
ですから、この時期のどんな不快症状に対しても、≪まずはH2ブロッカー≫を使って様子を見るのが、最も時間とお金を無駄にしない方法です。
市販のガスター10は量が少なくて高いので、個人輸入ができる方はそちらを勧めますが、かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医に相談しましょう。
H2ブロッカーを「選んだほうがいい人」もたまにいます。その場合は、ガスター(ファモチジン)よりタガメット(シメチジン)のほうが問題なく使えると思います。
ガスターで不快症状がある方は、個人の薬に対するアレルギーですから、医師に相談の上、シメチジンを処方してもらったらいいです。(シメチジンも個人輸入できます)
H2ブロッカーを必要量(大人:1回20㎎で2~3回/日、子供:1回10㎎で2~3回/日)使うことで大抵不快症状はコントロールできますが、これだけはコントロールしきれない場合は、抗ヒスタミン薬の併用もありです。
妊婦にも使えるクラリチンをまず勧めますが、これで効かなければアレジオン・アレグラを使ってみます。
またヒスタミンは短期型の発痛物質(痛みに限らず、症状を起こす物質)ですから、症状の出方は食事などの引き金に対応して、大きな波型になります。
一方、ロイコトリエンという長期型の炎症物質が絡んでいると、アレルギーによる症状は小さな波が1~2日続くこともあります。
こちらに対しては抗ロイコトリエン(シングレア;病院処方・個人輸入)を使います。
特に秋花粉は雨の後、小さなタンパク粒子が肺の奥まで行って問題を起こしますから、雨の日や翌日には呼吸器が弱い人・アレルギー体質の人は長時間の外出は控えたほうが安心でしょう。
外出時はマスクを重ねて着用し、雑草がたくさん生えているようなところは避け、適宜うがいをしておきます。
以下は皮膚症状に対する抗ヒスタミン薬とH2ブロッカーの併用に関して書かれている記事です。
蕁麻疹に抗アレルギー剤とH2ブロッカー併用
アレルギー除去においては、イネ科のカモガヤ・オオアワガエリ、キク科のブタクサ・オオブタクサ・ヨモギなどの花粉や花粉に含まれる成分に対する施術をして「秋花粉にやられない」という状況を作り出すところまで施術をしておければ来年以降反応することはないでしょう。
花粉は単に花粉症をおこすだけのアレルゲンではありません。
長期的にみれば、がんや脳卒中といった病理の発症にも少なからず関連してきますから、この季節だけ薬で対処すればいいというものではありません。
だからこそ、見つけられる・反応しているときはチャンスですから、そこできちんと除去しておくことを勧めます。
斉藤 記
**秋花粉症状でお困りの方からの問い合わせが多かったため、薬品名・使用量などを参考までに書いています。
「自分の主治医は自分もしくは親」であるというコンセプトのもとで情報発信をしています。
自己管理ができる方は、自分で責任を持って、自分に適したものを使ってみてください。なぜなら、自分のハンドルを握っているのは自分自身ですからね。
ただし、自分ではよくわからない、使ってみたけど良くならないという方は、セカンドオピニオンである自分のかかりつけ医や担当施術者に相談してください。
運転免許を持っていない人が、自分を運転しては却って危険ですからね。