本当の教育者ってものは、自分が先生と同じ年になったときに、「あの先生には本当に世話になった。」
そう思い出させる先生です。
沖縄県出身の小学五年六年の担任の先生は、ちょっと頭の足りない問題児である私の自尊心を傷つけないように指導してくださった。
その温かい気持ち、僕は絶対に忘れない。
いつしかあのときの先生の年齢より、年上になってしまいました。
でも、先生の分別には足元にも及びません。
そういえば、僕だけ図工準備室の清掃を頼まれて、若い女の先生と図工準備室の掃除をしましたね。
その先生はお別れのプレゼントに、準備室で飼っていた一匹の金魚をくださった。
先生。今の住まいに引っ越すまで、大切に飼っていましたよ。
みんな僕をバカちょん扱いする中で、沖縄県出身の先生とその図工の女の先生だけは、僕の自尊心を傷つけるような真似はしなかった。
いい思い出です。
あれ?
なんか目上の人に対する敵意が急に消えていった。
なんか先生方の愛情が今、急に理解できた。
そしてしみじみと思って、涙がこぼれてきた。
いつかικμτにも真情がわかるときが来る。
そう思って、愚かなικμτを導いてくださったんですね。
先生方。ありがとうございます。