動物は利口だ。
本能的に人間の本性を嗅ぎ分ける。
自分に餌をくれそうな子供に動物はよってきて餌をたかる。
そこは人間も同じだ。
動物は利口だ。
本能的に人間の本性を嗅ぎ分ける。
自分を虐待しそうな子供には近寄らずさっさと逃げていく。
そこは人間も同じだ。
人に飼われている動物は優しい。
それは動物たちが、飼い主を愛しているからだ。
私が薬の副作用がひどくて寝入っていた頃、妹が飼っていた小鳥たちが、私を心配して、妹の部屋から私の部屋まで訪ねてきてくれたからだ。
人に飼われている動物は優しい。
それは動物たちが、飼い主を愛しているからだ。
田舎にいた頃、白文鳥が鳥かごの扉を開けてかごの外に脱走し、海から昇る朝日を見た後、また、鳥かごの扉を開けて鳥かごの中に入って行くのを見た。
そんな利口な彼らだ。
私たちが気に食わなければ、隙を見てさっさと逃げてほかの家に行くはずだ。
が、彼らはそれをしなかった。
彼らは飼い主を愛しているから、飼い主がしたい愛した方でも我慢して受け入れ、動物神経症になっても我慢して、私たちのそばにいてくれるのだ。
今日はお彼岸の中日。
ご先祖様だけではなく、飼っていた動物たちも、私を思い出してくださいと、私に働きかけているのだろうなあ。
そんなことを思った、ικμτだった。