なんか目先のことの手当ばっかりに終始して、長い目で見て、この国をどんな国にしたいのか見えてこない。
例えば、在日米軍を追っ払って、自衛隊だけで日本を守れる国にしようとか、食糧自給率や、エネルギー自給率を上げて、自分の国の国民ぐらい、自分の国でとれた食べ物で養っていこうとか、そういう議論が出てこない。
考えてみればバブルの頃、アメリカ全土が買えるぐらいの国富があったこの国が、いつの間にか、先進国と名乗るのがおこがましいぐらいの貧乏国家に成り下がった。
大体、ダブルインカムノーキッズだなんていって、子供も作らず、夫婦共稼ぎで、うまくしょっぱく生きていこうだなんてのがブームだった頃、もう、少子高齢化に行き着くのなんか、普通の頭の持ち主なら、読み筋じゃないか?
それに借金を担保にしてまた借金をするんだなんてでたらめな金融政策をとれば、将来、大きなツケが回ってくることぐらい、読めなかったのだろうか?
それを昭和のおっさん世代のせいにしたいそうだが、これを演出したのは、明治大正生まれの政治家である。
その頃は、イデオロギー対立が主で、政策論争なんて二の次だった。
私は右翼でございますから、赤い帝国主義国家から、日本を守りますとか、私は左翼でございますから、アメリカ帝国主義から日本を守りますとか、そんな議論ばっかりで、田中角栄がロッキード事件で失脚した後、長い目で見た日本の将来を論じたのは、あの小泉純一郎、竹中平蔵コンビだけだった。
田中角栄は、東京砂漠を日本中に広げてバブル世代に申し送り、小泉竹中コンビは、日本をとことん貧しくして、今の平成の若者や、令和っ子に申し送っただけだった。
なんか党利党略に明け暮れるところの幹部は長生きするが、長い目で見た日本のあり方を論じる政治家が出てくると、脳卒中で物故するのはなぜなんだろう?
ソ連に逆らうと毒殺され、アメリカに逆らうと脳卒中になるのが、毎度のパターンみたいだね。
くわばらくわばらでございます。
以上、ικμτ。