ケインズ左派によれば、失業者の存在が、アベノミクスをやっても悪性インフレにならずにすむ要因だという。
そしてケインズの思想によれば、ものが売れなくなったときに、どのように有効需要を増やすかといえば、これは投資しかない。
むちゃくちゃだというほどの通貨量を発行して、その通貨を一種のギャンブルである投資やものほんのギャンブルにつぎ込ませるのだ。
それがポイントでは株が買えるというアプリであったり、ポイントで車券が買えるというアプリである。
さらには公営カジノだ。
そうやって、有効需要を作り、そこにお金をつぎ込ませる。
もっともこれだって、高度に発展した資本主義国であるからこそできることだ。
買う商品がなければ、いくらお金を稼いだってものが買えず、経済はむちゃくちゃになる。
従って前に述べたように、適当な理由をつけて生産要員を首にして消費専従要員にして、生産調整をするのだ。
そして雀の涙ほどの生活保護費等でこの人たちを食わせていけば、綱渡りのような形ではあるが、ケインズ左派の理論が実行できる。
さて、マイナンバーやポイ活を考えたやつは天才だ。
匿名性の高い現金決済から匿名性の低いポイント決済へと持ち込むのだ。
さらに、なんとかポイントやかんとかポイントなどに代表されるように、企業グループの再編になる。
転向した共産党の元幹部が言っていたことだが、社会主義社会において、社会主義経済をぶち壊すのは、中小企業である。
なぜなら、中小企業は公有化されない生産手段であるから、生産手段の公有化という社会主義の理念に反するからである。
このようにして、退蔵しやすい通貨より、退蔵しにくいデジタルポイントにして、経済を計画しやすくするのだ。
話は前後するが、ベーシックインカムというのもそれだ。
人一人一ヶ月に消費する商品を一バスケット単位として、ベーシックポイントプラスアルファーでギリギリ購入できるようにしておくのだ。
そうすれば、資本主義経済下において実は社会主義経済をやることができるからだ。
そして経済企画は、AIの搭載されたスパコンにやらせるのだ。
こんなことを考えた経済官僚は天才だ。
さすがに不滅の頭脳集団である、日本官僚機構だ。
まさにマルクス経済学と近代経済学がうまくコラボされた経済政策だ。
と、酔っ払った私の頭では、もう眠くなってこれ以上の推理はできない。
後の推理は、頭のいい人たちに任せて、私は酔い潰れて寝ることにする。
以上、ИКМТ。