ほかの武将は、自分一代限りのことしか考えていない。
だから自分一代ですべての仕事を完結しようとして、絶えずバタバタしている。
が、徳川家康は子孫のことを考えている。
家康一代で完成しなくても、二代目、三代目が仕事を見つけて処理するだろうと考えていた。
例えば江戸の経営だが、遊郭を作って、今でいうところの遊興施設を作って金が落ちる仕組みをやって見せたら、必ず目利きの子孫が飛鳥山のよう名所を作って寒村に金が落ちる仕組みを考えるだろうと考えて、やってみせた。
そして徳川家康は部下の教育にも余念がなかった。
ほかの武将は自分の号令で部下を動かそうとする。
が、家康の主立った部下は、家康だったら何をするだろうと予測して行動していた。
例えば本拠地めがけて突進する敵将が山間の狭い土地に突っ込んだら、家康公なら道の出口で敵の戦闘をたたいて立ち往生させ、必ず来るであろう味方の部隊と頭と尻で挟み撃ちするように戦うであろうと予測し、その通りに行動して、敵将の首をあげた。
今のサラリーマン社長は個人主義者だ。
自分一代のことしか考えてないし、自分一社のことしか考えてない。
頭のいい社長こそ、金儲けの仕組みを考えるであろう次代の経営者に仕事を残し、松下連邦経営ならぬ、業界連邦経営を考えて、経営能力のある部下に手柄をあげさせる仕組みを考えるのだ。
小泉純一郎氏が信長型宰相ともてはやされていたが、その後なかなか秀吉のような首相は出てきないし、さらには家康のような首相は出てこない。
それどころか次代が遡って、田中角栄のような秀吉型宰相や、吉田茂のような国家ドクトリンを考える家康型宰相がいたのであるから、これはおかしい。
これをアホのИКМТの妄想だと思ってはいけない。
アホの妄想からでも学ぶのが本当に利口な人なのだ。
以上、管内大手町でИКМТ。