困ったちゃんの世界観。
世界は自分というバホメットが作り出した、支配と服従の世界。
そして他者は乳房である、自分はあくなき快感をむさぼる陰茎や陰核となる。
そして他者は乳房であるから、与えることそのものに満足するという、現実にはあり得ない人物に変形され、自分はセルフプレジャーの世界にある、陰茎や陰核へとすり替わる。
バホメットに服従する二人の男女。
バホメットは自分であり、バホメットが鎖で縛りつける男女は、年老いた父母である。
バホメットは何も生産しない。
ただの消費だけの存在である。
彼らの生産するものは、彼らの脳内では価値のある、まったく無価値なガラクタである。
それを他者にプレゼントして、彼らはギブアンドテイクの関係を作り上げたつもりでいる。
周りの人が喜ぶのは、ほとんどが礼儀上のものであり、心の成熟した人だけが、その中に芥子粒ほどの自分への愛を見出し、心から喜ぶ。
困ったちゃんの作り上げるがらくたに含まれる、芥子粒ほどの愛を喜ぶ人こそ、本当に心の成熟した人であろう。
とここまで書いたら、頭の中に、審判の正位置が浮かんだ。
私の中で、世界の在り方が変わったのだ。