しょせん人間の脳みその中身など、本能を除けば、すべて社会から刷り込まれたものに過ぎないし、正統や異端というものは、時代とともに変わる。
面白いことに、柱時計の振り子が右から左に揺れ動くように、ある時代の正統と異端が、次の時代には逆転する。
そして振り子がどちらかの側に完全に振り切れることがないように、正統が正統になり切ることはなく、異端が異端になり切りこともない。
そしてこの振幅は、終わることがない。
そんな移り変わりの中で、社会から刷り込まれたものを根拠に、互いに罵り合い、殴り合ってもまったく意味がない。
悟れ、可山!