彼らは攻撃におびえている。
彼らはその場の敵意に鼻がきく。
そしてその敵意を察知するやいなや、人間が持っている先読み回路をフルに活用して、自分に敵意が降りかかる前に症状を出して、その場から逃げる。
この文章に共感できる人は、メンタルや身体を問わず、何らかのサバイバーだ。
サバイバーは人の集まりが嫌いだ。
そう、その場にあふれる敵意が苦手だからだ。
彼らは苦手な空間から逃れるために、逃げの一手を打つ。
その戦略が長い目で見て自分が損をする戦略であるのを承知の上で。
彼らは頭ではわかっている。
集団の持つ法則の一つに、食パンの上に生えているカビのジレンマがあることを。
あれは赤カビは赤カビ、青カビは青カビ、黒カビは黒カビでコロニーを作り、食パンの上で陣取りゲームをしている。
が、彼らは孤立した弱小のコロニーであると、内心深く確信している。
だからこそ似たような人に強く共感し、微力ながらも協力を惜しまない。
それに彼ら自身がカビの集団に食い物にされる食パンなのかもしれない。
散々食い物にされて、役立たずと捨てられて、カビとともに焼かれる。
あ~。
すべての世代はそうなのだ。
ある世代はコロニー競争に負けたカビ、ある世代はコロニー競争を強いられたカビ、ある世代はそんなカビを不本意にも養うために食い物にされるカビ。
彼らにとって、それらの人々は、武士の相身互いであり、明日は我が身かもしれないからである。
明日も今日の繰り返し。
そんな無邪気な楽観論で眠りにつく人は、サバイバーではない。
もしかしたら、サバイバーやサバイバー経験者の人たちの中で、眠れない夜を過ごし、たまたま私のブログに縁のあった人もいるかもしれない。
その人たちに言いたいことがある。
「ねえ、君は一人じゃない。」
今日のブログは何か大きい存在に、書かされたブログであろう。
大きな存在。
それは私の痛みであり、あなたの痛みであり、誰かの痛み。
そっか、俺も今日は傷が痛んで眠れないのか。
でも、明日もまばゆいお日様とともに目覚めるために、おやすみなさい。
以上、管内お江戸でいけもと。