無知の知。ちっちっち。

《静中の静は、真の静にあらず
動処に静にして、得来たりて
わずかにこれ　性天の真境なり》
――菜根譚

「静寂な環境の中で得られる心の静けさは、本物の静けさではない。活動の中で、静けさを保ってこそ、最高のあり方を会得した者の境地である」という意。



言っているコトは分かるんやが、僕たち凡人はそんな器用なコトは出来ない。

集中しようとすれば、それにふさわしい場所や環境がないと難しい。

だから、余裕をもってきちんと時間を確保して環境をつくる必要がある。

自分を知ること。

それが生きやすくなる為のヒント。



自分がどれほど怠け者で、

自分がどれほど環境に流されやすい者で、

自分がどれほど腹黒くて、

自分がどれほど薄汚れていて、

自分がどれほどナルシストで、

自分がどれほどカッコ悪くて、

自分がどれほど弱くて、


そして、自分がどれほど素晴らしい人間か。

自分にどれくらいの可能性がある人間か。

それを知っているか。



聖人になる必要なんてない。
無我の境地に至らなくてもいい。


自分を知っているってだけで、世界はもっと楽になる。