たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

嘆きの家

2012年08月26日 | 日記

今朝もじりじりと照りつける。L字型の左右を逆に配置した家の間取りの、離れに当る老人部屋は、春から秋にかけて真東からの朝日を受けて夏は耐えられません。
昨年の節電騒ぎでホームセンターからガラス窓に日覆いを買ってきて、アルミサッシの窓枠に金具をネジ止めし、裾は庭木や雨どいにくくりつけて、斜めに張り明かりを取る仕掛けですが、やはり部屋中が暗く陰気です。
もう10年くらい前になりますが、長男の子供が大きくなるので家が必要になり、彼らはいろいろ探したが金がなく土地もなく、家を新築するなんて無謀な夢を追い叶わず、結果的に私が一人住んでいたまだ十分な家を壊し、費用の半分以下を老人が負担し建替えた住宅です。
彼らは退職金の前借で費用を賄い、それでも足りずに銀行からも借金して建てた家です。
返済が滞れば直ちに銀行が差し押さえ競売にできるよう、土地まで抵当に入っています。

そんな無理して、すぐ子供の学資に行き詰まると、当時話したのですが女の子なので高等教育は必要ないと言って無理したのが、現実になって今ひぃひぃ言っています。
しかもデザイン重視の若い建築設計士、本人やオヤジは建築家と自称している事務所の設計の洋風建築です。
家は一代に3つ造らないと本来の家にたどり着けないと言われます。吉田兼好は「徒然草」で家は夏を主体に造るのを基本とすべしと書いています。

デザイン性を主体にした洋風建築、モルタル作り、金属屋根といった家は感心しません。
やはり腕の良い大工さんに一式請負で純和風に、田の字田の字の部屋作りが一番日本的です。
日本の気候風土・生活環境に合っています。建築中から建具職人などが洋風建築はどんなに立派な家でもうらやましくないといっていましたがそのとおりです。
法事に来ていただいた前ご住職も「年取れば分る」と言われました。
自分が二世帯住宅はどうかと切羽詰って提案したこと、設計士も了解したことなので愚痴っても仕方ありません。もう後10年もしないでこの家からも、この世からもさようならですから。

梅雨に入る頃は老人部屋の天窓が雨漏りです。シトシト雨が長く降ると、建具のシーリングが不良かもう劣化で雨が滲み入るのでしょう。新築5年目くらいからでバケツに雑巾を入れ雨水を受けています。外出中から帰ってこの始末だとビショビショです。
もうやけくそで放ってあるのですが、何とか施工会社に電話しなければなりませんが、現存してるやら。
電灯も変なダウンライトでよく球切れするし、交換すると2,500円もするし、その一つは配線か接触不良で点いたり消えたりします。頭にくる嘆きの家です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿