「渡る世間は鬼だらけ!? 海外旅行トラブル解消本」牛場靖彦著 KKベストラーズ 1991・5月刊
という文庫本を図書館の寄贈本・廃棄本コーナーから貰ってきて読んでいなかったので、いま読んでいます。新品の本です。
昨日中国で愛知県稲沢市現職市議の麻薬運搬罪初公判があった。今日の新聞テレビはこの話題で満載だ。
下手をすると死刑になるおそれもあるからです。日本はもちろん中国でも注目されている事件だという。危ない軽率な行動をされたものと改めて感じた。昼のテレビCBC「ひるおび!」でも特集を見た。喫茶店の各新聞も読んだ。読売や朝日やテレビの解説は、
(渡航の目的) 過去に多大な借金をしてナイジェリアの投資詐欺で被った約70万米ドル(7300万円相当)の損失を、書類にサインすれば戻ると自称ナイジェリア人、ハッサン?から英文メールが来て、送られてきた航空券で、言われるまま上海空港経由広州へ渡った。
(事件の概要)2013.10.29日指定されたホテルへ宿泊し、30日午後9時頃ホテルへマリ人、アリが訪ねてきて、ハッサンの依頼で東京に住む妻に届けてほしいとスーツケースを渡された。スーツケースの中には高底靴23足の踵に23包の麻薬2291gが、スーツケースの二重底部分に5包998gと3キロほどが仕込まれていた。中を調べたが疑いを持たなかった。
(事件発覚)31日午前7時広州空港~上海空港経由~日本の経路で帰国しようとして、広州空港の荷物検査で麻薬が発見され拘留された。
わたしが理解した概要は以上のようです。サインすれば損した投資額が戻ると言われたハッサンという人物には全く会っていないままスーツケースを預かって、のこのこ日本へ帰国しようとしたということらしい。う~ん?
訪ねてきて荷物を渡したウリと、同居していたギニア人ソウマという相棒も逮捕され部屋から麻薬が発見された。ハッサンとウリは同一人物かもしれないとテレビのコメンテーターは言っていた。
テレビでは早大法学部・小口彦太教授は中国の判例や、起訴されたのはそれなりの証拠があるのだろうから無罪は難しいのではとの主旨で論評した。ネットで見る中国の刑法に詳しい一橋大大学院の王雲海教授も容疑者の主張には合理性が乏しいとコメントしている。
国内便なので運搬罪、国際便だったら密輸罪だそうです。
単に不運とばかりとは言えないのだろうか?有罪になれば50g以上で「15年の有期懲役か無期懲役、または死刑」珍しい執行猶予付き死刑なら、2年間の服役態度に問題がなければ無期懲役に減刑され、さらに大きく改心したり、他の犯罪を防いだりの貢献があれば懲役25年の有期刑になると書いてあった。
ハワイのホノルル空港の荷物検査では「知らない人から手荷物を預からないでください。麻薬の危険性があります」と受付前に日本語看板があったし、黒人女性係官がレントゲン透視画面を睨んでいた。中部空港を出航するときは金属探知機に100円のプラスチック製ライターやベルトが反応し、3回もゲートを潜りなおす体験をした。
タイ・チェンマイ空港ではゴルフバッグと旅行バッグを黒い麻薬探知犬がクンクン探知しました。
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