たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

日本経済低迷

2014年09月23日 | その他

広島土砂災害、佐世保事件高校生、イスラム国という悪魔に犠牲にされた外国人等を追悼する、クロード・チアリさんの「夜霧のしのびあい」は、非自動演奏、リサイズしました。ご了解のほどを。

6月末、郷土会という故郷出身者懇親会に出た。その際同級生に会った。彼は戦後岐阜へ出て繊維製品、岐阜アパレルの小さな家族的会社に入り、社長に見込まれ娘と結婚し別会社を興し婦人服で成功を納め、級友の中では出世頭であった。
10数年前に社長の職を長男に譲り、隠居生活していたが、その長男も作っても売れないと数年前から店を畳んで、自宅兼店舗のビルは他人に貸している。長男は今更勤め人にもなれないので、単身東京へ出て新しい仕事探しに行っている由であった。。
郷土会でその後を聞くと、東京でも使い捨てされるだけなので、帰ってきているが新しい仕事の目途は立っていないと嘆いた。自分は老いたので子供は苦しくとも別の人生を切り開いてほしいと希望していた。

多かれ少なかれ日本の中小企業の現実はこんなところであろう。地方の過疎化、経済の縮小化はどこへ行っても同じようだ。在所の姉の長男も55歳くらいで長年勤めた家具会社が整理廃業され失業し、日雇いでボツボツ65歳の年金支給まで食いつなぐ日暮らしをしていたが、先日の米寿祝には痛風が出て1か月ほど休んでいると元気がなかった。
多かれ少なかれ日本の兼業農家はこんな現実に直面している。

さて、消費税の来年10月10%への移行は12月に安倍首相が予定通り上げるか、一時据え置くか、公明党が求めている食料品などの軽減税率を適用するか、決断する予定とある。
上げない場合のリスクもこれまた大きい。予定通り上げた方がいいと谷垣幹事長はアドバルーンを揚げている。
わたしは食料品や医療費は据え置き、10%に増税もしかたがないかと諦めている。国の基礎的財政赤字が1兆円を超すような有様では、いつまでもこのまま放置はできまい。

日曜の新聞(朝日)は、ある編集委員が「民主党らしさを取り戻すとき」と、枝野新幹事長の論を紹介していた。
・安倍さんは高度成長時代の成功体験に引きずられて、それと同じことをやれば日本は良くなっていくと思っているのでは。安倍さんは即効性のあるカンフル剤に頼っておられる。大事なのは時間がかかるかもしれないけれど病気を根っこから治す漢方が必要だ。(16日の就任記者会見)
まったくそのとおり。

・GDP国内総生産が飛躍手的に伸び、国民の生活水準が急激に伸びる時代はもう来ない。
・多くの国民は気づき始めている。飛躍的な経済成長や、カリスマによる既成秩序破壊や、速攻を謳う改善策はもはや幻想でしかない。
・あらゆるコストを払ってでも即刻すべての原発を停止すべきだ。(一部省略)段取りを間違えなければ原発をやめていくことによって日本の経済は活気づく。
(2012年発刊した著書にある)と。
それを自民との対立軸にして政治を活性化せよと報じていて、枝野氏の見通しのとおりだと思っている。


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