先日入手した、ZEISS IKON TENAX、1939年から1941年にかけて生産されたカメラである、というところまで突き止めました。それで驚いたのは、そのころすでに「パトローネに入ったフィルム」というものが存在していたこと。その頃の技術が未だに実用できているって、なんだか素晴らしくないですか。
デジタルカメラの記録媒体は現在ではSDカードひとつだけですが、発売が始まった当初はもっとたくさんあったんです。ここ覗きに来る人は説明いらないですよね。
縁あってウチに来た TENAX、殆どの機能は問題無かったのですが、古いものにありがちな問題/持病がありました。
レンズが気持ち曇っている。これくらいなら大丈夫じゃないのかな、と言われてましたがやはり気になる。とりあえず撮影してみないことには「使えるか」は分からないので、「練習用に」と貰ったフィルムのひとつ(NEOPAN400 PRESTO)を装填して、とりあえず横須賀に、後日「残弾処理」と称して鎌倉に出撃しました。現像は問題ないものの、24㎜×24㎜という今では無いサイズのため、プリントできないかもしれない、という懸案事項がありましたが、そこは「蛇の道」、無事に「L版」サイズで仕上がってまいりました。
80年前のレンズがとらえた景色。
横須賀にある「最善堂時計店」。電柱やアーケードが邪魔、あともうちょっと右に振りたかったけど、きっと何かが邪魔でこういう切り取り方になったのかもしれない。『眼鏡』の四角い明かりは、向かい側の窓ガラスの反射。
レンズの曇り具合を確認するために、わざと逆光になるように撮った横須賀駅。最大絞り(F22)で撮影。
鎌倉市消防団・第24分団倉庫。
稲村ケ崎-極楽寺の線路沿いにある、井戸。
何回も撮ってる、琺瑯看板。
鎌倉は雨の中だったので、左肩に傘を乗せ、右手に露出計を持っての撮影は忙しかった。カメラ本体を濡らしたくなかったし。
バルコニーにいたウチのネコ。背中の光の当たっているところが反射して「ゴースト」が出るかと思ったら、普通に撮れた。
オートフォーカスでないのと、レンジファインダーゆえの『ピントは目測』なので、多少甘いところはご容赦。
これだけ破綻無く写れば、いつでも連れ出せるし、カメラの大きさ(正面積)もスマホより小さいので、街中でスナップを撮るのも楽しそう。
そして今日は氷川丸詣でしてきた。
春節も近づいているからか、中国人が多かった。でも楽しそう。
デッキに群がっていたユリカモメにカメラを向けたら、このザマ。警戒されてる。
大さん橋には「にっぽん丸」が、新しくできたハンマーヘッドには「ぱしふぃっくびーなす」が停泊してた。
これは逃げなかったな。
カメラを向けた途端に、そっぽ向きおった。
天候が思わしくなかったので様子を見ていたら出発が9時を回ってしまい、山下公園には30分もいなかった。
帰り道
ここでお昼をキメるつもりが
( ノД`)シクシク…
古い雰囲気を損なわないように、良い作品が作れるよう頑張りたいですね。
休業日が確認できたので、次は失敗しません。w
僕はオリンパスペンEE3で実感しましたよ。